132 いま、ここに居ればこそ

先日、デザイナーのジェローム グリュエ(Jerome GRUET)さんにお会いしました。

当店の「パリのおすすめショップ」のページに掲載するために、インタビューをさせていただいたのです。

ジェローム グリュエのバッグは、数年前、私が初めてパリを旅した時に、一目惚れして買った想い出の品。
その後、通勤にも、遊びにも、旅行にも使ってきた、大好きなバッグです。

そのバッグのデザイナーさんにお会いすることが出来るのですから、インタビュー当日までの間、ずっとドキドキしていました。

そして、いよいよインタビュー当日。

パリのサントノーレ(Saint Honore)にあるブティックにお邪魔したら、TシャツにGパンといういで立ちで、私達の前に現れたジェロームさん。
大柄ではないけれど、体格はとてもがっしりしていて顔の彫が深く、そして何よりも元気!というのが第一印象。

また、お話をお伺いするうちに、さらにその印象は広がっていきました。

少年のように好奇心が強く、そして、行動力のある力強いイメージ。
また、意外にもよくしゃべる、気さくな方でもありました。

さらに、デザインに関するジェロームさんのお考えにも共感しました。

彼のモットーは、説明が必要な美しさではなく、一目見て美しい!と感じることが出来るデザインをすること。

また、古いものと新しいもの…、自国のものと異国のもの…など、異質なものを組み合わせることによって生まれる、新鮮な美しさに注目しているとのこと。

なお、そんなふうにおっしゃるジェロームさんご自身にも、野生的な魅力と、生まれ育った家柄の良さからくる上品さという、相反するものが上手く組み合わさっているように感じました。

ところで、今までも、そしてこれからも、デザインという仕事に関わりたいと思っている私にとって、フランス パリで活躍しているデザイナーにお会いしてお話をお伺いするのは、本当に幸せなこと。
またそのたびに、お金では買うことの出来ない、貴重な何かを得ることができ、とても嬉しく思っています。