017 ジェローム グリュエ
ファッションの都、パリ。
その中心的な役割を果たす地区の1つにサントノレがあります。
そしてここにご紹介するジェローム グリュエは、そのサントノレにブティックを構えています。
上質な素材とフランスの伝統技能を活かして作られる都会的なバッグ。
シンプルかつ上品なジェローム グリュエの作品は、現代のフランスを代表するバッグの1つであると言っても過言ではありません。
ジェローム グリュエの定番コレクション、トランザット。
キャンバスの色とリボンの色の組み合わせは無限とも思えるほど。
【歴史】
オーナーでありデザイナーでもあるジェローム(Jerome)さんが現在の活動を開始したのは1996年のこと。
自分が創り出すものに自信と責任を持ちたいと、自らの名前をブランド名としてジェローム グリュエを立ち上げたのだそうです。
そして、その活動を支えて来たのが奥様のレナ(Lena)さん。
ジェロームさんが創作活動を行う傍らで、ジェローム グリュエの営業や広報を積極的に展開してきたのが彼女です。
ところでこのレナさん、以前はエール フランス航空のキャビンアテンダントさんだったのだとか。
またお2人の馴れ初めにも、ジェローム グリュエの作品が関係しているのだそうです。
パワフルなジェロームさんとしっかり者のレナさん。
【店舗】
世界最高級のホテルや有名宝飾店が立ち並ぶヴァンドーム広場。
その南側にあるサントノレにジェローム グリュエのブティックはあります。
この辺りはもともと貴族の館が立ち並んでいたところ。
また、大統領府であるエリゼ宮や数多くの著名人が眠るサン ロック教会がある歴史的な地区でもあります。
またその一方で、「ここに来ればパリのトレンドが解る!」とまで言われる有名なセレクトショップのコレットや、日本でもおなじみのバネッサ ブリューノなどのブティックが軒を連ねる、ファッションの都パリの中心的な役割を果たす地区でもあるのです。
●店名
ジェローム グリュエ(JEROME GRUET)
●所在地
ジェローム グリュエは、都合により閉店いたしました。
フランス パリ、サントノレのブティック。
写真には写っていないけれど、クジラの尾のマークの看板が目印です。
大きな窓から差し込む光で明るい店内。
お店の方の対応も親切。安心してお買い物を楽しむことが出来ます。
【商品】
ジェローム グリュエにはいくつかのコレクションがありますが、代表的なのはトランザット(TRANSAT)と呼ばれるもの。
その形はジェロームさんのお婆様の時代の買い物袋からヒントを得たものなのだとか。
また、素材は大西洋横断の客船に使われていたデッキチェアのキャンバス地。
そしてその中心には色鮮やかなリボンをあしらって、アクセントにしています。
バッグの他にも傘や手袋、アクセサリーなどの作品も発表している彼。
その一部は、パリのガリエラ美術館(衣装美術館)の永久コレクションにも加えられているのです。
なお、「新しいデザインや作品は、どんな時に、どんなふうに考えるのですか?」と尋ねたら、「僕の場合、マーケティングを意識して次の商品を作るわけではないんだ。何かに喜びを感じた時や、美しいものに触れた瞬間などに、ひらめくんだよ!」とのこと。
彼の作品が持つ美しさは、それを感じることから生まれたのですね。
ハワイの海を愛するジェロームさんならではの作品。
また、ハワイでの実体験に基づいて作られた実用品でもあります。
パリとハワイの融合という、楽しく美しいコレクション。
折りたたみ傘や、ペットボトルホルダーなどの小物も充実。
こういうところに、おしゃれの差が出ますね。
素材使いやモチーフに個性が光るアクセサリー。
以前はジュエリーの世界でも活躍していたことのあるジェロームさんならではの作品。