055 アルプスの雫アヌシー湖2/2
今日は、アヌシー湖の西岸にあるデュアン(Duingt)の村へ。
アヌシーからバスで約30分の距離。対岸は昨日訪れたタロワールの村。
湖畔に立つデュアン城。セザンヌが「アヌシー湖」の中に描いたお城。
デュアンの村から見たアヌシー湖。
オフ シーズンだからということもあるけれど、本当に、静か、穏やか。
デュアンにて。
広角レンズを使って撮ると、こんな感じ。
本当は、頭上に広がる真っ青な空もお見せしたいのだけれど…。
アヌシー湖の南端、ヴェルティエ(Verthier)の村は、まだ朝霧の中…。
デュアンの桟橋。
この時期は遊覧船もお休みなので、行き交う人もなし…。
今日はお天気が良いので、ここで日なたぼっこをして過ごすことに。
美しい風景に向き合っていると、ただただ、ため息が出てしまう。
写真に撮ると小じんまりとしてしまうけれど、本当はもっと、雄大な風景。
デュアン。
雪を頂くフレンチアルプスの山々と、美しい湖に囲まれて。
フレンチアルプスの山々。
神々しいほどの輝き…。
アヌシー湖の東岸に聳える、ダン ド ランフォン(Dents de Lanfon)の峰々。
切り立った岩肌は、雪もつかぬほどの険しさ。
湖畔に立つオーベルジュ(auberge:宿泊設備を備えたレストラン)、ロゼレ(Roselet)。
偶然にお邪魔したお店だけど、とても良かった。
給仕さんのサービスの質の高さや、お料理の美味しさにもビックリ!
●Roselet
182 route d'Annecy 74410 Duingt
ロゼレの店内。
湖を眺めながら、ゆったりと食事を楽しむことができる。
旅先で美味しいものに出会うコツ…。
それは、お店の人が薦める地酒(ワイン)をいただくこと。
「お薦め料理は何ですか?」と訊ねたら、アヌシー湖で採れたオンブル シュヴァリエ(Omble chevalier:アルプス イワナ)とのこと。
オンブル シュヴァリエとは、フランスで最も美味しいと言われる淡水魚。
きれいに焼き上がった状態を一旦私達に見せた後、給仕さんが骨などを取り除き、お皿に取ってくださいました。
素材の良さを活かしたシンプルな味付け。
付け合わせ。
この地方特産のチーズなどを使ったお料理。
サッパリとしたお魚と対照的な味わいで、食も、お酒も進む。
水の都、アヌシー。
取りたてて見るものもないし、また、決して大きな町ではないけれど、美しい風景を眺めながら、のんびりとお散歩して廻るのにはいい。
…と言うわけで、お散歩を楽しむ私達。
写真右側、オレンジ色のダウン ジャケットを着ているのが僕。
白いダウン ジャケットを着た凪さんを抱っこしながら、川沿いの道を歩く。
今回はプセット(pousette:ベビーカー)を持ってこなかったので、少し歩くとすぐに「抱っこして~」と言う凪さん…。
パリにいる時は十分に遊んであげることもできないので、旅の間はとことん付き合うことに。
アヌシー湖畔に立つホテル、ランペリアル パラス(L'Imperial Palace)。
お部屋やお庭から眺めるアヌシー湖が素晴らしかった。
●L'Imperial Palace
Allee de l'Imperial 74000 Annecy
ホテルのお部屋に置いてあったクリスマス プレゼント。
凪さんも嬉しそ。
お部屋からの眺め。
まさに、アヌシー湖を一望。
下に広がるのはホテルのお庭。
湖畔の公園にもなっています。
ホテルのお庭にて。
暮れゆく山々や湖を眺めたり、鬼ごっこを楽しんだり。
冬のこの時期、とても静かなアヌシー湖だったけれど、夕暮れの時を迎えて、より一層の静寂に包まれる…。
夕暮れ。
湖の周りにある雪山に残照があたって、とても幻想的だった…。
夕ご飯は、ルームサービスにしてもらった。
クリスマスのこの時期、ホテル内のレストランでは静かにゆったりと食事を楽しみたいお客さんが多いだろうし、また、小さな子供を2人抱えた私達家族にとっても、周囲に気がねすることなく、夕ご飯を楽しむことができるから…。
旅の最終日、お昼までホテルの部屋で過ごす。
ゆっくりと起き、のんびりとお風呂に入り、かくれんぼをして楽しむ。
正午にチェック アウトをした後は、ホテル内のレストランでお昼ご飯。
午後からは、湖畔に面したお庭で遊んだり、ブランコに乗ったり。
そして夕方、アヌシーの駅まで送ってもらって、夜のTGVでパリに…。
今宵はクリスマス イブのせいか、乗る人も少なく、車内は空いていた。