054 アルプスの雫アヌシー湖1/2
クリスマス休暇に、フレンチ アルプスに抱かれた町、アヌシー(Annecy)へ。
パリからはTGV(フランスの新幹線)に乗って約3時間40分。
アヌシーへと向かう途中、電車が山あいへと進むと、車窓は雪景色に…。
雪景色のアヌシー。
フランスとスイスとの国境に近いこの町は人口約5万人。
ヨーロッパで最も透明度が高いと言われるアヌシー湖の畔にあります。
アヌシーの旧市街地。
清らかなアヌシー湖の水が町中を流れる。
フランスの水の都、花の町と呼ばれる観光地のアヌシー。
雪の舞うこの時期は、訪れる人も少ない…。
アヌシーにて。
クリスマスを数日後に控え、町のあちらこちらに飾りが。
でも、いずれも素朴なものばかり…。
この町には、その方が似合う。
冬のアヌシー。
混雑が苦手な私達にとっては、この静けさは好都合。
アヌシーの町中を走るバス。
行き先を示すところに、「JOYEUX NOEL(クリスマス おめでとう)」の文字が!
こういうの、おしゃれでいいですね。
アヌシーの町中で見かけたパン屋さん。
ちなみに、BOULANGERIE(ブーランジェリー)とはパン屋さんのこと。
また、ARTISANALE(アーティザナル)とは手作りのという意味。
素朴でいい。
建物の地上階の部分が、トンネルのようなアーケードになっている。
僕の故郷、雪国新潟でも、これと似たような造りになっているけれど、これって、雪がたくさん降る土地ならではの工夫?
アヌシー湖の朝。
世界屈指の透明度を誇るこの湖は、氷河の融解によって出来たもの。
また現在も周囲の山々から流れ込む清らかな水や湖底からの湧水によって、その透明度を保っている。
まさにフレンチアルプスの雫を集めたような湖。
アヌシー湖に浮かぶ、白鳥の小島(Ile des Cygnes)。
朝の静けさと相まって、まるで水墨画のような世界…。
アヌシー湖にて。
清らかな湖水に浮かぶその姿は、一段と美しい…。
冬の朝、アヌシー湖にて。
桟橋にて。
この季節、遊覧船もディナー クルーズも、みんなお休み…。
アヌシーの町のクレープリー(creperie:クレープ屋さん)で食べたクレープ シュクル(crepe sucre:お砂糖のクレープ)。
基本はこれ。
飾らない、素朴な味わいは、クレープ屋さんの腕の見せどころ。
アヌシーの焼き物。
現在は、郊外に10軒ほどの窯元があるとのこと。
たくさん集まると賑やかだけど、その1つ1つはとても素朴な味わい。
アヌシーの高台に立つ女子修道会の修道院と聖堂(Monastere et Basilique de la Visitation)。
ハイヤーの運転手さんに「どこか、眺めのいいところに…」とお願いしたら、ここに連れて来てくださった。
アヌシーから路線バスに乗り、タロワール(Talloires)の村へ。
途中、車窓から冬のアヌシー湖をパチリ。
澄んだ湖面はまるで鏡のよう。
タロワールへはバスで30分。
夏場なら遊覧船に乗って行くこともできる。
アヌシー湖の東岸にあるタロワールの村。
この時期は訪れる人もなく、ひっそりと静まり返っていた…。
タロワールの村の桟橋。
夏場はここに遊覧船が着く。
風がなく、とても穏やか。
鏡のように澄んだ湖面と、静寂に包まれた世界…。
雲が動くと、日の光も微妙に変化する。
そして周囲の山々や湖面の色も。
ここだけは、時間がゆっくりと流れているかのような錯覚に…。
村の背後にそびえるダン ド ランフォン(Dents de Lanfon)の峰々。
ダン(Dents)とはフランス語で歯のこと。
文字通り、牙のような険しさ。