045 美しの島コルシカ2/3
山の頂に、フランスの美しい村、サン タントニーノ(Saint Antonino)が。
この島最古の村、サン タントニーノ。
岩山の頂に、覆いかぶさるようにある。
サン タントニーノの村にて。
小さな村の礼拝堂。
コルシカ島には、山の頂や谷合いに小さな村々が点在している。
もともと平坦な土地の少ないこの島だけど、村を造るのも、生活するのも、移動するのも大変そう…。
険しい岩山にへばり付く、コルシカ島、ラマ(Lama)の村。
これ、何だと思いますか?
実は、コルシカ鉄道の駅です。
ベンチの置いてあるところがホーム。
建物の裏側、2階の窓には洗濯物が干してあったりして…、のどか。
コルシカ鉄道。
島の人々はミシュリーヌ(Micheline)と呼ぶ。
電車は1日に数本…。
ガタゴトと、の~んびり走ります。
コルシカ島で2番めに大きな町、バスティア(Bastia)。
1年のうち340日は晴れると言われるほど温暖な気候。
この日は珍しく(?)曇りだったけど…。
バスティアの町。
港、空港、駅が整う、この島の要所。
人口は約4万人。
バスティア。
建物はご覧の通り…。
どこか、うらさびしい感じ…。
バスティアの町のマルシェ(朝市)を覘く。
マルシェ(朝市)の八百屋さん。
地のもの(コルシカ産)が多いのにビックリ!
こちらは地もののクレモンティーヌ(clementine:小さなみかん)。
これ、コルシカ島の名産品。パリのマルシェ(朝市)でも売ってます。
以前から、コルシカ島へ行って、これを食べるのが夢(?)だった。
マルシェ(朝市)のお店で焼いていた素朴なお菓子。
これ、買って食べてみた。
同じく、マルシェ(朝市)で揚げていたお菓子。
これも食べてみた。
コルシカ島は、ソーシッソン セック(saucisson sec:サラミ)も名物。
美味しくいただくコツは、出来るだけ薄~く切ること。
バスティアのマルシェ(朝市)で見かけた看板。
手描きの、お世辞にも上手とは言えない絵が、何とも素朴でいい感じ…。
ところで、これ、何だか分かります?
正解は、瓶詰のアンショア(anchois:カタクチイワシの塩蔵品、アンチョビ)と、ブタルグ(boutargue:からすみ)。
看板にプロデュイ メゾン(Produits Maison:自家製)と書いてあった通り、まさに、漁師さんが家で作りました…という感じ。
コルシカ産のからすみ。
日本のからすみのように、丁寧に洗い、細かな血管まで取り除き、そしてピカピカに磨き上げ…という感はない。
でも、その素朴なところがいい。
こちらはコルシカ産のアンショア。
パリなどで市販されているものは、細い瓶の中に縦にきれいに並んで入っているものが多いけれど、この島のものはとてもダイナミック!
大っきな瓶の中にゴチャゴチャと詰まっている。食べ甲斐がありそう。
コルシカ島の北部、カップ コルス(Cap corse)と呼ばれる地方へ。
この辺りは細長い半島でありながら、その大部分は険しい山…。
その中に、ポツリ、ポツリと小さな村が点在している。
カップ コルス、シスコ(Sisco)と呼ばれる谷へ。
谷の最深部に数軒の家と、サン マルタン(Saint Martin)教会がある。
シスコの谷の最深部、サン マルタン教会の近くに車を停め、その奥にあるというサン ミッシェル(Saint Michel)の礼拝堂を目指して、険しい山道を歩いて進む…。
シスコの谷のサン ミッシェル礼拝堂。
途中、道に迷い、がけ崩れの山道を乗り越えて、ようやく辿り着いた…。
大きな一枚岩の上に、小さくて質素な礼拝堂がポツンと立つ。
あとはただ、静かに風が吹いているだけ…。
礼拝堂の周りには、いくつもの石垣や建物の跡、大木などが残る。
どうやら、昔ここに、数軒の家か小さな村があったよう…。
しかしそのすべてが、真っ黒に焼け焦げていた…。