2016年06月16日(木) 届いた手紙
僕は、先日、パリ市長のアンヌ イダルゴ(Anne HIDALGO)さんに宛てて、1通の手紙を送りました。
この街に住む市民の1人として、お願いしたいことがあったからです。
しかし、手紙をポストに投函した後になって、少しだけ後悔しました。
なぜならば、現在のパリ市長は眠る間もないほどにお忙しいに違いないからです。
現在のパリ市は、昨年発生したテロへの対策や、テロが原因による観光客の大幅な減少、大雨によるセーヌ河の洪水、公務員のストライキなど、数々の切実な問題に直面しています。
そして、そんな状況であるにも関わらず、個人的なお願いをしてしまったことに後悔した(恥ずかしく思った)という訳です。
ところが、昨日、パリ市役所からお返事のお手紙が届きました。
正直、「お返事は来ないだろう…」と思っていたので、郵便受けの中にそのお手紙を見つけた時には驚いてしまいました。
なお、お返事の内容は僕が望んでいた通りではありませんでしたが、とても丁寧な、そして筋の通った、誠意すら感じる説明が書かれていました。
また、市民の声を聞き、こんなふうに対応してくださったことに心から感謝するとともに、とても好感を持ちました。
現在のパリ市庁舎の様子。
先日、アメリカで起きた銃乱射事件の犠牲者を追悼するため、性的少数者の多様性を象徴する虹色の旗で飾られている。
また、イダルゴ市長はツイッターで「平等な権利の街、パリは固い決意で同性愛嫌悪に反対する」と表明している。