2015年10月30日(金) 建物に観る面白さ
パリの街並みを眺めていると、いかにもフランス パリらしい建物やその造りを目にします。
例えば、屋根の上に付けられた出窓。
写真の1枚めのような造りです。
フランスでは、このような出窓のことを、シアン アッセ(chien assis)と呼ぶのだとか。
直訳したら、お座りしてる犬。
そう言われれば、お座りしている犬のように見えなくもありません。
一方、2枚めの写真のように、屋根裏部屋や屋根の際(きわ)に付けられた窓のことは、フネットル ド ムニエ(fenetre de meunier)と呼ぶそうです。
直訳したら、粉挽き職人の窓。
その昔、風車を使って挽いた粉を袋に詰め、屋根裏に保存する時、地上からこの窓に長~いはしごをかけて、ここから中に運び込んだことが謂れなのだとか。
ところで、パリのアパルトマンの屋根裏部屋に住む…なんていうと、パリらしくてカッコいい気もしますが、実際に住むとなると、階段の上り下りや雨漏り、夏暑くて冬寒いと、なかなか大変なのだそうです。
シアン アッセ。
確かに、前足を立てて、お座りしている犬に見えなくもない…。
フネットル ド ムニエ。
この造りなら、外から屋根裏部屋に物を運び入れることもできそう…。
パリのアパルトマンの屋根裏部屋。
夏は暑そうだし、冬は寒そう…。
でも、眺めが良さそうでいいな~。
映画「ラタトゥイユ(ratatouille:レミーのおいしいレストラン)」の中で、主人公のレミーとリングイニが住んでいたのも、こんな感じの屋根裏部屋…。