2007年12月01日(土) 移動祝祭日
外出の帰り道、セーヌ河にかかる橋の上で、少しの間、ぼんやりと過ごす。
そして…
「うわぁ~、今日から12月だって! 早いな~」とか、
「あぁ~、今日の夕暮れの雲は青いな…」とか、
「遊覧船に乗っている人たちは寒くないのかね~」など、
…他愛もないことをあれこれと思う。
それにしても、毎日、毎日、本当にいろいろなことがある。
パリに来てもうすぐ4年。
しかしいまだに、身の回りには分からないことだらけ。
そしてそれ故に、日々新たな発見も多い。
さらにこの街では、過去の経験から「これは、こういうものだ」と信じていたことすら、あっけなく崩れ去ることもある。
しかし、それらを受け止め、そして楽しむことができるようになれば、パリはなかなか素晴らしい街だ。
先日、ある方から頂戴した本の中に、こんな一節があった。
「もしきみが幸運にも青年時代にパリに住んだとすれば、きみが残りの人生をどこで過ごそうともパリはきみについてまわる。なぜならパリは移動祝祭日だからだ」- アーネスト ヘミングウェイ - 移動祝祭日より
12月のセーヌ河。
気が付けば、冬も本番…。
セーヌ河に浮かぶサン ルイ島の仲通り。
お気に入りのチーズ屋さんやパン屋さんの辺り。
サンルイ島にて。
日暮れとともに、ひっそりと静まりかえる。
今日の夕暮れは、美しいダークブルー。
西の空も、セーヌの水面も。