2007年11月02日(金) 求む、嫁ぎ先
僕は、自分のものにはあまり頓着しない。
でも、時々、これは自分の傍に置いておきたい…と思うものがある。
写真の小さなカップも、その1つ。
以前、とある骨董商のお宅にお邪魔した際に出会い、気に入って譲っていただいたものです。
と、言うよりも、気になって…と言った方が正確かも知れません。
恐らく、当初は受け皿もあったのでしょう。
また、同じカップが、幾つかセットになっていたものと思われます。
しかしそれが、長い年月の間に、1つまた1つと欠けていき、最後にこれだけが残ったのでしょう。
考え過ぎ…と言われればその通りなのですが、僕には何故か、そんなふうに思えてしまって…。
また、このカップ、フランスとドイツとの国境の町、サルグミーヌ(Sarreguemines)で作られたもの。
カフェ オ レ ボウルの産地として有名な、あのサルグミーヌです。
なお、サルグミーヌの焼き物の歴史は少々複雑…。
僕は詳しく勉強したことはないけれど、昔、フランスとドイツ(プロイセン)とが国境争いをしていた頃に、サルグミーヌの町はフランス領から、ドイツ領になったのだとか。
しかし、そんな不安定な状況や、国と国とをまたがった交易上の問題からサルグミーヌの焼き物やその技術を守るため、フランス中部の町、ディゴワン(Digoin)に、窯が新設されたのだそうです。
カフェ オ レ ボウルの高台の裏に、Digoin&Sarreguemines と2つの町の名前が印されたものがあるのは、そのためなのだとか。
なお、僕はすでにこのカップを十分に楽しんだので、どなたかにプレゼントしたいと思います。
ご希望の方は、メールの件名に「サルグミーヌのカップ希望」とお書きになり、また本文には、お名前、ふりがな、郵便番号、ご住所、メールアドレスをご記入の上、当店のメールアドレスまでお送り願います。
締め切りは11月11日(日)、当選者の発表はメールマガジンかお知らせのページにて行いたいと思います。
どうぞご遠慮なく、どなたでもご応募ください。
お待ちしております♪
フランス、サルグミーヌのアンティークのカップ。
直径は約8cm、高さは約5cmと、とても可愛らしいサイズ。
カップ全体の形や、斜めに下がった持ち手の形状が美しい。
カップとして使ってもいいし、小物入れにしてもいいかも。
実物は、黄色の縦縞が、透き通るように美しい色。
また、カップの縁は円形だけど、底の部分は四角形。
その差が生み出す微妙な曲線が、このカップをより美しく見せる。