2007年10月22日(月) 今宵の客人
東京にいた頃は、晩酌と言えばビールでした。
と言っても、飲む量はごく僅か…。
相方(水野)と2人で350ml缶を1本。
そう、コップ1杯の晩酌です。
一方、ここパリでの晩酌はワイン。
僕は、ワインのことは良く分からないけれど、思い付くままにあれこれと買ったり、酒屋の店員さんから薦められたものをいただいたり、旅先で出会ったワインと同じ土地のものをもう1度買って飲んでみたり…。
でも、そんなふうにしているうちに、自分の好みだけは少しずつ、分かるようになってきました。
また、季節やお天気、状況やお料理などによって、どんなワインが美味しいか、少しは勘が働くようになりました。
それにしても、一口にフランスワインと言っても、本当にいろいろな個性があって楽しい。
以前にも、このブログやメールマガジンの中に書きましたが、ワインとの出会いは、人との出会いによく似ています。
夕方、ワインの栓を開け、今宵の客人と語らう。
あぁ、今日はどんな話を聞かせてくれるのか…。
相方の作ってくれた夕ご飯とともに楽しむ、幸せの時間。
以下に、最近の客人を少しご紹介…。
フランス、ブルゴーニュ地方ご出身のお2人。
左は、ジュヴレ シャンベルタン。
右は、シャサーニュ モンラッシェ。
どちらも、良い土地柄のご出身。
さすが、語らい(?)も上品でした。
左は、フランスのボルドーのご出身。
何でもゴールドメダルを受賞したとかで、ちょっと誇らしげ。
右は、フランスの中南部、ローヌ地方ご出身のサン ジョセフ。
僕はローヌの美しい風景とともに、この辺りのワインが大好き。
続いては、パリご出身のモンマルトル。
すっきりとした細身の瓶だけど、さすが都会派、お味は超個性的!
ちなみに CLOS(クロ)とは、石塀で囲まれたぶどう畑…という意味。
文字通り、モンマルトルのぶどう畑という名のワイン(限定1,000本)。
「今日は、ブルゴーニュの赤がいいかな」
…と言ったら、相方(水野)が買って来てくれたのがこれ。
味も香りも良かったけれど、グラスに注いだ時の色が素晴らしかった。
上から覗き込むと、そこに真紅のばらが咲いているかのよう…。
(ごめんなさい、その様子を写真に撮らぬまま、飲んじゃった…)
おつまみは、小さなソーシソン セック(saucisson sec:サラミ)。
はっきり言って、硬いし、臭いし、塩辛い…。
でも、これが、クセになる味。
赤ワインには、特に良く合う。