2007年08月20日(月) おばあさんの蜂蜜
写真は、今年の春、南仏の小さな村で買ってきた蜂蜜。
久しぶりに瓶から出して、ちょっとだけ舐めてみました。
南仏の山道を車で走り、偶然に通りかかった小さな村で一休みした時のこと…。
水場に流れる冷たい水でバシャバシャと顔を洗っていたら、地物の蜂蜜(MIEL DE PAYS)…と書かれた看板が目に留まりました。
行ってみると、外観は普通のお家。
特にお店というわけでもありません。
階段を少し上がってドアを叩いてみたら、中から出ていらしたのは1人のおばあさん。
穏やかそうな笑顔とともに…
「さっ、中へどうぞ」
…と、私達をお家の中へ通してくださいました。
「お2人は、どちらからいらしたの?」
「日本です。いまはパリに住んでいますが」
「あらそう、お休みで?」
「はい、車で旅をしています」
…と、ちょっとだけ世間話。
そして…
「そうだ、写真を撮らせてもらってもいいですか?」
「えっ! 私の? いやだわ、恥ずかしいもの」
…と、照れてしまったおばあさん。
先ほど、蜂蜜をペロリッと舐めた瞬間に、おばあさんの笑顔と楽しかった旅の想い出が蘇ってきました…。
おばあさん、元気にしてるかな~。
また、あの小さな村は、美しく、そして静かなままだろうか…。
おばあさんから分けてもらったラベンダーの蜂蜜。
おばあさんのお家で採って、瓶に詰めたもの。
この蜂蜜は、香りがホントに素晴らしい!
また、お味は栗きんとんみたい♪
おばあさんのお家の前に出ていた、地物の蜂蜜…の看板。
旅に出ると、地元の…とか、地物の…という言葉に弱くなる。
お料理でも、ワインでも、その土地で食べると一段と美味しい!