2007年07月20日(金) お金持ちと言えば

いつの世も、お金持ちと言えば、トラの敷物なのであ~る。

頭のついた大きなトラの皮が、広いお屋敷の床に、ビロ~ンと敷いてある、あれである。

一般の家庭には不釣合いかつ不必要なものであると思えるが、お金持ちと言われる家には、何故かあのトラの敷物が必要なのであ~る。

マティスの描いた絵の中で僕が大好きなものの1つに「大きな赤い室内」があるが、この絵の中にも、トラやヒョウの敷物が敷いてある。
そう、マティスがこの絵を描いた頃から、ここフランスでも、お金持ちと言えば、トラの敷物がお決まりだったのだ。

そして今日、パリの街を歩いていたら、とある雑貨屋さんの店先で、こんなものを発見(写真)!
そう、お金持ちにあこがれる一般庶民にも、束の間の喜びを与えてくれる、なんちゃってトラの敷物とヒョウの敷物であ~る。

お値段は、どちらも25.00ユーロ(約4,200円)。
「うっ、うちにも敷いてみたい…」との強い衝動にかられたが、この季節、暑苦しそうなので止めときました。

それにトラの敷物は、「ガオーッ」と大きな口を開けているのがお約束なので…。

フランス パリ フランス雑貨
パリの街角で見つけた、なんちゃってトラの敷物とヒョウの敷物。
フランス雑貨と言えば、センスの良いイメージがありますが…。
中には、こんなものもあるんですね~(笑)。

フランス パリ アンリ マティス
アンリ マティスの「大きな赤い室内」。
床にはトラかヒョウの皮と思われる敷物が…。
左側の敷物は、のびたキツネみたい…。
一方右側は、テーブルの下を通る猫のようにも見えなくもないが、その柄からしてヒョウだと思われる。
以前、僕はこの絵の実物を見ましたが、その美しい赤に魅せられて、一目惚れしました。
実物の絵は、もっともっと美しい赤です。