2006年10月31日(火) それぞれの夕べ
【パリの夕べ - 阿部】
今日は寒い…。
気温といい、空の感じといい、なんだか冬のよう…。
夕方、パンテオンの坂を下って、夕ご飯を買いに。
パンテオンの坂からは、ノートルダム寺院の屋根が見える。
そしてその向こうには、鉛色の空…。
先日の日曜日でサマータイムも終わり、パリはいよいよ、暗くて寒い冬を迎えます。
ああ、こんな日は、温かいお鍋でも食べたいな…。
坂の途中にあるコピー屋さんの前では、いつものように看板犬がゴロゴロしていました。
僕:「よう、元気? また今日もゴロゴロしてたんだ?」
犬:「…(ほんの一瞬、僕の顔を見ただけで、あとは知らんぷり)」
そして、坂を下ったところにある酒屋さんへ。
こんな寒い日は、アルザス地方か、サヴォワ地方のワインがいいかな…。
【東京の夕べ - 水野】
今宵は、生まれて初めて句会(俳句の会)を体験しました。
俳人、黛 まどかさんの句会に寄せていただいたのです。
赤坂の料亭で河豚(ふぐ)をいただきながらの賑やかな会。
俳優のタクさん(辰巳 琢郎さん)、元マラソン選手のアケちゃん(増田 明美さん)、歌舞伎の三津五郎さん(坂東 三津五郎さん)など、各界の著名人が集まっていらっしゃる中に、なぜか俳句初体験の私…。
とても緊張しましたが、楽しいひと時になりました。
また今日1日で、すっかり黛マジック(?)にかかってしまった私。
- 秋惜しみ ベルトの切れた 古ミシン
(亡くなった祖父の形見、足踏みミシンの行く末を案じて) - 夢に見た 秋刀魚塩ふり 母と焼く
(パリでは食べることのない秋刀魚を母にリクエストして) - 夏時間 終わり心も 曇り空
(サマータイムの終わったパリ。これからは辛抱の季節)
3句とも選んでもらって、有頂天になってしまいました…。
パンテオンの坂の途中にあるコピー屋さんの看板犬。
この犬、お店の前でいつもゴロゴロしています。
ご覧の通り、近所の子供達が集まって来ても、知らん顔…。
少しは、愛想良くしてあげればいいのに…。
そのくせ、子供達が行ってしまうと…
「あれっ! もう行っちまうのかい?」
…という感じ。
本当は一緒に遊んで欲しかったくせに~、素直じゃないな~。
ベストセラー「国家の品格」をお書きになった数学者の藤原先生、
「奇跡の扉 TVのチカラ」でおなじみのアナウンサーの希和ちゃんさん、
香道の次期家元ワカさん、陶芸家のとしちゃんさん(大樋 年雄さん)、
皆さんとご一緒に記念撮影。
三代目、坂東 三津五郎が描かれている浮世絵。
パリのクリニャンクールの蚤の市で見つけたもの。
それぞれが無記名で発表した句の中から、8句を選んでいきます。
「河豚料理って、豚シャブですか?」と、大ボケをかましてしまった私…。
少しずつ、日本人離れしてきたのかも(汗&笑)。