2006年09月07日(木) 言葉が解かったら
午後、市バスに乗ってモンパルナスへ。
次のバス停で降りようと思っていたら、車椅子に乗った男性が話しかけてきました。
パリの市バスは床が低く、また、車体と歩道との間には必要に応じて鉄板が渡される(バスの車体の下から、鉄板が自動的に出てくる)ので、車椅子の方でも容易に乗り降りすることができます。
ただし、この鉄板の操作(出し入れ)は、運転手さんが行います。
とっさに話しかけられて、その男性が何とおっしゃったのかは解からなかったのですが、状況から察するに…
「次のバス停で降りたいので、車椅子用の鉄板を出すよう運転手さんに伝えてください」
…とおっしゃったのでしょう。
しかし、僕の口から出たのは…
「すみません、僕はフランス語が話せません…」
…という一言(しかも、下手なフランス語で)。
「OK、気にしないで」
…とおっしゃるその男性。
次の瞬間、2人のやり取りを近くで聞いていた若い女性が運転手さんのところまで行ってくださいました。
そしてほどなくバスは停まり、無事、車椅子用の鉄板も渡されて、男性と僕はバスを降りました。
「あぁっ、こんな時、言葉が解かったらな…」と、すごく残念な気持ち。
自分の気持ちや考えをカタコトでも相手に伝えることができるようになったなら、その次は、相手の言うことをもっともっと理解したいと思う出来事でした。
今日の話題には関係ないけれど…
パリの高速郊外鉄道(RER)のポール ロワイヤル(Port Royal)駅。
地上にある可愛らしい出入口の建物。
ホームはこの地下にあります。
昨日の続き…。
これはパリの老舗デパート、ボン マルシェ(Bon Marche)のポスター。
とても美しく、そして上品な1枚。
歩道には、落ち葉が…。
時折、街路樹の葉がヒラヒラと舞い落ちてきます。
落ち葉をガサガサと鳴らしながら歩く季節も、もうすぐそこ。