2006年01月30日（月）　ワンとも言わない

アパートから表通りに出た時、僕の目の前を1人のおじさんと1匹の犬が通り過ぎました。

そして、隣りにあるパン屋さんにおじさんが入る時、犬に向かって「待ちなさい」と言うと、犬はその場にピタリッ！と止まり、動かなくなりました（歩いて来たままの足、歩いて来たままの姿勢で…）。
まるで、電池が切れたおもちゃのように止まったその犬は微動だにしません。

しばらくして、おじさんがパン屋さんから出てきて「行くよ」と声をかけると、犬はクルリと向きを変え、おじさんの方へと歩き出しました。

パリの街中ではたくさんの犬を見かけますが、非常によく躾けられ、大人しい犬が多いのです。
皆さまがパリにいらした時にもたくさんの犬をお見かけになることと思いますが、犬の鳴き声を聞くことは1度もないかも知れません。


「待ちなさい」の一言で、ピタリッ！と止まった黒い犬。
歩いて来たままの後ろ足が残ってます…。


「ほら、行くよ」と声をかけられ、静かに向きを変えた犬。
本当によく躾けられています。