2005年02月23日(水) パリに降る雪

朝、目覚めると、あたりが静まり返っている…。
雪国に生まれ育った僕には、何が起こったのかすぐに解った。
雪だ、雪が降っているのだ。

ダウンジャケットに袖を通し、カメラを持って外に出る。
似た者同士なのか、アパートの大家さん、フィリップさんも外に出ていた。

「ほら、うちの庭を見てご覧よ、きれいだよ」

…とおっしゃるので、さっそく見せてもらった。
奥様のナンシーさんが大切に育てている木々の上に、真っ白な雪がたくさん積もっている。

そして、僕がカメラを手にしているのを見ると…

「サン マルタン運河に行ってごらん。きれいだよ」

…とフィリップさん。
アパートの表通りに出てみると、目に映るものすべてが真っ白に。
静かに、そして次々と雪片が舞い降りる中、少しだけ朝の散歩を楽しむ。

初めて見る、真っ白なパリ。
石畳の上に点々と続く足跡。
向こうから歩いて来たおばあさんも、ニコニコと楽しそう。
パリには、雪もよく似合う。

フランス パリ 雪
パリに降る雪。