517 音楽は国境を越える?

小さな子供がいると、一緒に歌を歌うことが良くあります。
またその大半は、自分が子供の頃に歌った懐かしい歌です。

例えば、皆さまもよくご存知の「きらきら星」。

●きらきら星
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きらきら光る お空の星よ
まばたきしては みんなを見てる
きらきら光る お空の星よ
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またこの歌は「ABCの歌」としても知られています。

●ABCの歌
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ABCDEFG HIJKLMNOP
QRS TUV WX Y and Z
now I know my ABC next time want you sing with me
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しかしこれ、もともとはフランス民謡だったってご存知でしたか?
ジャン フィリップ ラモー(Jean Philippe RAMEAU)が作曲した「あのね、お母さん」という歌が原曲なのだとか。

●あのね、お母さん(フランス原詩訳)
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ねえ! 言わせてお母さん
何で私が悩んでいるのかを
優しい目をしたシルヴァンドル
そんな彼と出会ってから
私の心はいつもこう言うの
「みんな好きな人なしに生きられるのかな?」

あの日、木立の中で
彼は花束を作ってくれた
花束で私の仕事の杖を飾ってくれた
こんなこと言ったの「きれいな金髪だね
君はどんな花よりきれいだよ
僕はどんな恋人より優しいよ」

私は真っ赤になった、悔しいけど
ため息ひとつで私の気持ちはバレちゃった
抜け目のないつれなさが
私の弱みに付け込んだの
ああ! お母さん、私踏み外しちゃった
彼の腕に飛び込んじゃった

それまで私の支えは
仕事の杖と犬だけだったのに
恋が私をだめにしようと
犬も杖もどこかにやった
ねえ! 恋が心をくすぐると
こんなに甘い気持ちがするんだね!
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何だか、「きらきら星」とはだいぶ異なるイメージ…。
さすが、愛の国フランス(?)という感じですが…。
しかも、「ああ! お母さん、私踏み外しちゃった」って…。
フランス語の原詩を知るまでは、いつでも、どこでも、凪さんと一緒に大声で歌っていましたが、それを知ってからは、おちおちと外で歌うこともできません。

そしてもう1つ、皆さまは「夜が明けた」という歌をご存知でしょうか。

●夜が明けた
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コッコケコッコ 夜が明けた
お空は 真赤な朝焼けだ
元気よく さあ飛び起きて
朝のあいさつ いたしましょう
皆さん おはようございます
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僕はこの歌を、毎朝、凪さんを起こす時に歌っています。

しかしこの歌も、もともとはフランスの歌。
しかもその歌詞は、「夜が明けた」とは程遠いイメージ…。

●呪われてるの? 鐘つき人さん(フランス原詩訳)
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あなたは呪われてでもいるのか、鐘つき人さんよ
私の不幸のために生まれてきた人よ
夜明けから鐘にしがみついて
晩には再びもっと強く鐘を鳴らす
いつになったら鐘つき人の死を鳴らしてくれるのか?
いつになったら鐘つき人の死を鳴らしてくれるのか?
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こっ、怖~!
なんで、こんな歌詞が歌に?
しかも、これを毎朝、我が子に歌って聞かせる親って?
こんなことが凪さんを通じて、他の父母や幼稚園の先生の耳にでも入ったら…(ああっ、ブルブル…)。

その他にも、「グー チョキ パーで何つくろう」や「むすんで ひらいて」もフランスの歌だったなんて、本当に驚きです。

俗に、「音楽は国境を越える」なんて言いますが、ただ越えて来ただけではないのですね…。