516 ええっ! 割り勘?
この街に引っ越してきて以来、ちょっと(ずっと)気になっていたことがあります。
それは、水道料金の支払い。
いままでに、いくつかのアパートを借りて住んできましたが、どの部屋にいた時にも、水道料金を直接支払ったことがなかったからです。
電気やガスについては、電気会社やガス会社から請求書が送られてきて、それに基づいて支払っていましたが、水道については、1度も請求書を受け取ったことがありません。
「恐らく、毎月の家賃に含まれているのだろう…」と思いつつも、アパートの大家さんに訊ねたことはありませんでした。
なぜならば、訊ねたことがきっかけで、それ以降請求されるようになっても嫌だから…(笑)。
そこで先日、フランス人の友人と話をしていた時に、「そうそう、1つ聞きたいことがあるんだけど、パリの水道料金の支払いって、どうなってるの?」と訊ねてみました。
その結果、賃貸の部屋なら、家賃に含まれている(アパートの大家さんが支払っている)だろうとのこと。
彼曰く、パリの集合住宅には1つの建物に1つの水道メーターが付いていて、その使用量に応じて水道料金が計算されるとのこと。
そしてその金額を、その建物に入っている戸数で割って、各戸が負担しているとのことでした。
そのため、同じ建物の中に、たくさんお水を使うお宅とあまり使わないお宅があったとしても、同じ金額を支払うことになります。
各戸の家族構成によってもお水の使用量は異なるでしょうし、また、私達日本人のように頻繁にお風呂やシャワーを使用する生活習慣のお宅もあるはず…。
1か月という期間でみればそれほどの差ではなかったとしても、1年とか、数年という期間でみれば、使用量にも随分と差が出るように思います。
ちなみに、上記のような使用量の把握と水道料金の支払いは、主にパリだけとのこと(要確認)。
また近年は、1つの建物で1つの水道メーターではなく、戸別に水道メーターを取り付ける傾向にあるとのことでした。
そして数年後には、水道料金の支払いも戸別になるようです。
それにしても、パリの水道料金が割り勘だったなんて、知らなかった…。