513 アペリティフ

先日、私達が引っ越してきたこのアパートには、私達を含めて5世帯が住んでいます。
そして、玄関などですれ違った時に挨拶をすると、いずれも感じの良い方々ばかりなので、お互いに気持ち良くお付き合いしていきたいと思っています。

そんな中、同じ階に住むお向いのご家族が、私達をアペリティフに招いてくださいました。

フランスでは、習慣的に楽しまれているアペリティフ。
夕食前に、食前酒やワインなどとともに一口サイズのおつまみをいただきながら、おしゃべりを楽しむひとときです。

ただし、私達はアペリティフに慣れていないので、ドキドキ、ワクワクしながらお邪魔しました。

お部屋に通されると、まずは握手でご挨拶。
続いて、お家の中のすべてのお部屋を見せていただきました(フランスでは、初めてお家に招かれた時に、すべてのお部屋を案内して回ることが多い)。
その後、ワインで乾杯して、1時間ほどおしゃべりを楽しみました。

お向いさんは、定年後の時間をのんびりと過ごすご主人と、音楽のコンサートの企画のお仕事をなさっている奥様、そして今年バカロレア(baccalaureat:フランスにおける大学入学資格を得るための統一試験)に合格し、この秋からカナダへの留学が決まっているお嬢様の3人家族。

なお、高校を卒業したばかりのお嬢様が、1人前の大人としてアペリティフの席に加わってくださったことには感心してしまいました。
私が同い年だった頃のことを思い返すと、もっともっと子供だったように思うからです…。

ちなみに、アペリティフに出してくださった食べ物や飲み物は…

なお、食べ物に関するお話を伺っていると、彼らはなるべくビオ(BIO:自然農法)のものを選び、生産者が直接販売している八百屋さんを利用したり、少しくらい遠くても良いマルシェ(朝市)まで足を運んだりと、気を使っていらっしゃるとのこと。
また、実際に出していただいた食べ物や飲み物も良いものばかりで、とても勉強になりました。

私もこんなふうに、スマートにアペリティフをお出しすることができるようになりたいと思います。