510 ばぁばのパリ奮闘記
6月24日の夕方、私の母、凪さんにとっての「ばぁば」が、パリのシャルル ド ゴール空港に着きました。
もともとは自分たちだけで乗り切るつもりだった第二子の出産ですが、同時期に引っ越しも行わなくてはならなくなりそうなので、ばぁばに緊急支援(?)をお願いしたのです。
とは言え、このばぁば…。
パリは3年前に4泊6日のパックツアーで訪れて以来、今回が2度め。
また、もともと海外旅行には興味がなく、英語もフランス語も解らず、1人では買い物もできず…。
その上、私同様、天然記念物並みに方向音痴なので、メトロ(地下鉄)やバスに乗るのはおろか、ちょっとそこまで出かけただけでも戻ってこられるかどうか…という人。
加えて腰痛など身体の不安もあるので、パリに1か月以上も滞在することを決断するには、相当勇気がいったことと思います。
なお、当初の計画では、産後のお手伝いをスムーズにしてもらうため、出産前に余裕を持ってパリに来てもらい、買い物の仕方やメトロ(地下鉄)やバスの乗り方、幼稚園の送り迎えなどを覚えてもらう(予行練習してもらう)つもりでした。
ところが、7月14日の出産予定日よりもずいぶん早い、6月26日の早朝に、赤ちゃんは生まれてしまったのです!
そう、母が到着した翌日から陣痛が始まり、そのまま私は入院することに…。
予行練習もしないうちに、ぶっつけ本番が始まってしまいました。
それでも、愚痴もこぼさず、弱音も吐かず、ばぁばは頑張ってくれています。
朝、昼、晩の食事の用意とその片付け。
幼稚園に通う凪さんのお弁当作りに、日に数回のお洗濯などなど。
朝早くから夜遅くまで立ちっぱなしで働き、我が家の近くに借りた小さなアパルトマンには、寝るためだけに帰る…という日々が続いています。
おかげで私達は穏やかに新しい家族を迎え入れ、新生活を始めることができました。
なお、もうひとつの山場である引っ越しが迫っていますが、偉大なる助っ人ばぁばとともに頑張って乗り切りたいと思います。
そして、帰国の日までにゆとりができたら、1年で1番心地良いこの季節のパリを、少しでも楽しんでもらいたいと思います。