508 おもらししたら何と言う?

3歳になった娘のトイレ トレーニングを始めました。
トイレ トレーニングとは、おむつを付けている子供が、トイレで用を足すことができるように練習すること。

子供の成長や環境には個人差があるので、おむつを外す年齢は日本でもフランスでも、人それぞれのことと思います。
ただし、暑い国や発展途上国など、子供がおむつをつけずに過ごしているような国では、歩き始めるよりも先に、自分で用を足すことができるようになるのだとも聞きました。

さて、フランス パリの場合はと言うと、日本よりもトイレ事情が悪いせいか、比較的のんびりしているように思います。
1度でもパリを訪れたことのある方ならお解りいただけるものと思いますが、駅やスーパーマーケットなど、あって欲しい所にトイレがなかったり、デパートや大きな公園などにはトイレがあっても有料だったり、美術館などの観光地のトイレは大行列だったりと、大人でも急にトイレに行きたくなった時に困ってしまうほど…。

そんなわけで、子供にはおむつを付けている方が親もストレスなく外出することができるため、我が家ものんびり派でした。

ところが、子供が3歳になる年の9月に学校に入学するフランス。
通学するためには、おむつが外れていることが必要です。
そのため、入学時期を目標に、その年の春頃からトイレ トレーニングを始めるご家庭が多いようです。

さて、現在の娘の様子はというと…

ちなみに、幼稚園ではおもらしのことをアクシドン(accident:アクシデント、事故、偶然の出来事)と呼んでいます。

夕方、幼稚園に娘を迎えに行った時、担任の先生から「今日はアクシドンはありませんでしたよ」とか、「今日は午前中に1度アクシドンがあったので着替えました」と連絡を受けたりします。

なお、我が家では日本語しか話さない娘。
幼稚園でトイレに行きたくなった時、先生にちゃんと伝えることができているのか聞いてみました。

私:「凪さん、おしっこがしたいときは先生に何て言うの?」

娘:「ジュ ヴドレ フェ アン ピピ。Je voudrais faire (un) pipi.」

私:「じゃ、うんちがしたいときは?」

娘:「ジュ フェ アン カカ。Je fais (un) caca.」

…と、意外にしっかりしていて安心。

私:「それじゃ、おもらしした時は何て言うの?」

…と聞いてみたところ、

娘:「セ パ グラーヴ。C'est pas grave.」

ですって!?

「セ パ グラーヴ」とは、「大したことない」という意味。
失敗してしまった相手に対する慰めの言葉でもありますが、反対に、自分が失敗した時にも口にするのを良く耳にします。
個人的には(日本人的な感覚では)、失敗した本人が言う言葉じゃないのでは…とか、少しは反省して欲しいなぁ…とか、一言謝るべきでは…と感じてしまうことも多い言葉だったので、それを3歳の娘が使いこなしていることに、ビックリするやら、笑ってしまうやら…。