504 日本語を学ぶフランス人

先日、ミニラボ(mini labo)のソフィさんと一緒に、和食のレストランでお昼ご飯を食べました。

昨年の9月から週に1度、日本語を勉強しているソフィさん。
学校やクラスの様子について話してくださったのですが、同級生に10代の可愛い男の子や女の子がいてビックリしたとのこと。

ちなみに、男の子たちの目的はアニメやマンガ。
日本のアニメやマンガはフランスでも人気があり、いわゆるオタクな子もいるのだとか。
そんな彼らは大好きなアニメを日本語で観たり、マンガを日本語で読みたいがために、頑張って日本語を勉強しているわけです。

中には、学校にマンガを持ってきて、その中に使われている表現を先生に熱心に質問している子もいるそうです(時々、先生にも答えられない難しい質問もあるらしい…)。

一方、女の子はというと、大好きなのが原宿系(?)ファッション。
全身黒ずくめのドレスや、ひらひらのフリルがついた服を着て、髪も黒く染めて…。

パリの日本人街とも言われるオペラ座界隈の、日本の書店や食料品店で、この種のファッションを身にまとったフランス人の女の子たちを見かけることもあります。
こういう子の中にも、熱心に日本語を学んでいる子がいるのですね。

なお、日本語を習い始めて3か月とは思えないほどにさまざまな単語や表現を身につけたソフィさんですが、大人になってから初めて学ぶ言語は、やはり難しいと感じているそうです。

せっかく習っても次の授業の時にはすっかり忘れてしまっていて、あまりの覚えの悪さに自分が嫌になる!とのこと。
(私も、フランス語の勉強で同じことを感じていたので、ちょっと安心…)

なおソフィさんは、大学でコミュニケーションを専攻し、フランス語のほか、英語も得意、ドイツ語も少しできる、さらには中国語を勉強したこともあるそうです。

「日本語は母音が少ないから、発音するのは比較的簡単。話す調子も平坦でいいし、音を上げたり下げたりするのは中国語の方が大変だった」

…というのが今のところの感想とのこと。
「発音する、話す」という意味では、それほど難しさは感じていないようです。

ただし、教科書で習う「ですます調」の文章と、日本人が実際の会話で話す文章とが異なることには戸惑うし、また、二年目からは漢字も少しずつ習うので、覚えることができるかどうか自信がないとおっしゃっていました。

それでも「頑張って日本語が話せるようになってほしいなぁ~」と思うとともに、私も彼女を見習ってフランス語を頑張りたいと思います。

ところで、話題はそれますが、今回、私達2人がお昼ご飯をいただいたのは、東亜亭(あじあてい)という和食のレストラン。
お薦めの和食のレストランを私がいくつか候補に挙げ、その中からソフィさんが選んだお店です。

お昼には17ユーロのお得なセットメニューがあり、和洋折衷の美味しいご飯をいただくことができます。
ぜひ、ご予約してからお出かけください。

東亜亭(あじあてい)
47 rue de la Montagne Sainte-Genevieve 75005 Paris