503 赤ちゃんは9か月で生まれる?
私事で恐縮ですが、この度、第二子を妊娠いたしました。
現在、日本式に言うと妊娠5か月、フランス式に言うと4か月になります。
ここしばらく体調の悪い日が続いたこともあり、当店のサイトの更新や新商品のご紹介もゆっくりとしたペースになってしまいました…。
皆さまには大変申し訳ございませんが、体調の回復を見ながら、少しずつ復活(?)したいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
なお、初めての妊娠の時に比べると少しは様子も分かりますので、今後はフランスの(パリの)マタニティライフについて、少しずつお伝えしたいと思っています。
さて、フランスで妊娠してまず初めに戸惑うのは、日本とフランスとの妊娠月数の数え方の違い…。
日本では、十月十日(とつきとおか)と言われる妊娠期間ですが、ここフランスでは9か月になります。
フランス人の赤ちゃんの方が日本人よりも早く生まれる…というわけではなく、以下の2つの点で数え方が違うから。
1つめは、フランスでは受精日を妊娠開始日としますが、日本では妊娠直前の最終月経開始日から数え始めること。
これにより、約2週間の差が生じます。
2つめは、フランスでは1か月は1か月として数えますが、日本では4週間を1か月として数えるため。
これにより、9か月の間に3~4週間の差が生じます。
そしてこれらを合わせると、結果的に1か月と少しの差が生じるというわけです。
さて、妊娠したことが判ると、少しあわただしくなります。
人気のある産院は、早く予約をしないとすぐにいっぱいになってしまいますし、国民健康保険から医療費の補助を受けるための手続きや、家族手当の申請手続きなども、妊娠3か月のうちに済ませなければ補助が受けられなくなることもあるからです。
ちなみに、以下が妊娠3か月までの様子。
●6週頃
市販の妊娠検査薬で自己検査。
陽性ならば産院を予約。
かかりつけの婦人科医による検診、および血液検査とエコー検査(任意)で妊娠を確認。
●12週頃
エコー検査、トリソミー21(ダウン症)の血液検査(任意)、産院での初診。
●14週頃
国民健康保健(Securite Sociale)とCAF(Caisse d'allocation familiale)に書類を提出。
なお、4か月めに入ると身体の状態も諸手続きも一段落しますので、ちょうどその頃、周りの人に妊娠の報告をする人が多いようです。
またその後は、月に1度の産院での検診と、2度のエコー検査(22週と32週)などが続きます。
ちなみに私の場合は、かかりつけのお医者さん(一般医)が婦人科と小児科の資格も持っているので、諸手続きは彼女にお願いしました。
また産院は、私の住む地域では最も医療体制が整っていると言われる産科専門の市民病院を予約。
3年前、凪さんを産む時にお世話になっていますので、その時のカルテが保管されていて、今回の初診もスムーズでした。
なお、ちょっと変ったこととしては、いつも利用している近所のスーパーマーケットにも妊娠届けを出しました。
これにより、普段は有料の配達サービスが、妊娠している間だけ無料になるからです。
買い物した後の重い荷物を自宅まで運んでもらえるなんて、本当にありがたいサービスです。
ところでフランスでは、妊娠12週に受けるエコー検査で胎児の大きさを測り、そこから受精日を割り出して、そのちょうど9か月後を出産予定日とします。
それによると、私の場合、パリが1年で1番暑くなる頃に出産の予定。
どうかその日を無事に迎えることができますように…。
なお、フランスでの出産について日本語で詳しく書かれたサイトがございます。ご興味のある方はご覧ください。
●フランス ニュースダイジェスト フランスでの出産