502 日本のお母さんって大変

先日、スイス人の友人と、家事の分担についておしゃべりしていた時のこと。

彼女は最近、フランスのあるテレビ番組を見ていてとても驚いたそうです。
その番組は世界中の国を旅して、その土地の人の暮らしぶりを紹介するもので、その日は日本のとあるご家庭(夫婦+子供3人)が登場したのだとか。

そして、その内容は…

お母さんは朝5時半に起きて、朝ご飯の準備を始める。
続いて、起きてきたご主人に朝ご飯を出し、仕事に出かける彼を見送ってから後かたづけ。

その後、起きてくる子供たち1人1人にその都度朝ご飯を出し、そして学校へ送り出す。

一息つくことができるのは全員が出かけた後。
その間、ご主人も子供たちも、手伝いもせず、また、お母さんにありがとうの一言も言わない…。

皆さまは、これをどうお感じになりますか?

私の友人は…

「お母さんが1人で早起きをし、朝ご飯の準備も後かたづけも全部しているのに、誰もお礼を言わないなんてひどい! 日本のお母さんって、みんなあんな風にしているの?」

…と言っていました。

彼女の場合、ご主人は彼女以上に食事の準備をしてくれるし、また、家事だけでなく、子育ても良くやってくれるとのこと。
また2人とも、それが自然なことだと思っているとも言います。

一方、私は、自分が日本の実家にいた頃には、家事全般を母が1人でやってくれていたし、またそれを、どこか当たり前のことのように思っていました。

しかし、今になって思えば、もっともっと家事を分担すべきだったと思いますし、やむを得ずできないのであれば、母にもっと感謝すべきだったと反省しています。

さらに、日本人の感情(愛情)表現は、フランス人や他の国の人に比べて控えめ(不足がち)なのだとも思います。
フランスでは、家族同士でも、他人同士でも、さまざまな場面で「メルシー!」と言い合います。

このメールマガジンを読んでくださっている方の中にも、上記のようなお母さんがいらっしゃるかも知れませんね…。
いつも本当に、お疲れ様です。

他方、家事はほとんど手伝わないという方がいらっしゃいましたら、今日からは感謝の気持ちを口に出して、お母さんに伝えてみてくださいね。