494 フランスよりもフランスらしい
フランスに住み始めてそろそろ7年。
フランス国内はあちらこちら旅してみましたが、この夏はフランス以外の国にも出かけてみました。
まずは、7月下旬に隣国、スイスへ。
アルプスが目前に迫るレマン湖畔、ローザンヌ近くの町に住むスイス人の友人のご実家を訪ねました。
なお、言葉に関しては、スイスはフランス語圏とドイツ語圏があり、ローザンヌのあたりはフランス語圏。
また、通貨は、スイスフラン。
物価はパリよりも全体的に少し高めです。
アルプスの眺め、美しいレマン湖、大自然の中をハイキング…ということも素晴らしい体験ではありましたが、友人のお家に滞在して、ご家族と寝食をともにし、現地の生活を体験できたことが、何よりも嬉しく思いました。
また、当たり前のことではありますが、スイスという美しい国に生まれ、スイスで育ち、スイスで生きていく…という人生もあるのだなぁ~と、あらためて思いました。
なお、友人のお母様は、私が今まで出会った人の中で1番几帳面な人、きれい好きな人でした。
例えば、食べ終わった後の食器は、5分後にはすべて洗い終わっている…。
そしてその5分後には、棚に片付けられている…。
その様子を見て、「私も、もっときちんとしなくては…」と背筋が伸びる思いでした。
続いて、8月上旬にベルギーへ。
日本から駐在員としてブリュッセルに赴任してきた友人宅にお世話になりました。
ベルギーもスイスと同様、フランスの隣国です。
しかもブリュッセルは、パリから電車で1時間半と、とても近い距離。
街の雰囲気も、どこかフランスの地方都市のようです。
言葉に関しては、ベルギーにはフランス語圏とオランダ語圏があり、ブリュッセルはフランス語を話す人の割合が多いとのこと。
また通貨は、フランスと同様ユーロですので、買い物をしていても、レストランに入っても、フランス国内を旅しているような感覚でした。
なお、ブリュッセルとブルージュという2つの町を観光し、名物のワッフルやベルギー料理もいただいて、それだけでも十分に楽しい旅でしたが、友人家族が日本人、会話も日本語、食べ物も日本風…という数日間だったので、まるで日本に一時帰国しているかのようにリラックスすることができました。
そして、8月下旬には、南仏マルセイユの友人宅にお邪魔しました。
マルセイユはフランス第2(または第3)の都市とも言われますが、地中海を挟んでアフリカが近いこともあるせいか、独特の雰囲気を持った街です。
特に、友人の住む街の中心部には移民系の人々が多く住んでいて、一見すると、まるでアフリカのどこかの国の、どこかの町のよう…。
正直、ちょっと(かなり?)怖い感じもします。
そのため、スイスのローザンヌやベルギーのブリュッセルの方が、南仏マルセイユよりも、ずっとフランスらしかった様に思います(でも、マルセイユも、とっても好きですヨ!)。