467 BENTO(お弁当)

フランス パリでは今、日本のお弁当箱が秘かなブーム。

先日、たまたまテレビを観ていたら、BENTO(弁当)を特集する番組が放送されていたほどです。

なお、日本のお弁当箱と言えば、古風なものからキャラクターものまでと、デザインもいろいろ。
また、密閉できるパッキン付きのものや、電子レンジや食器洗い機に対応したもの、さらには入れ子に保管できたり、おにぎりの形をした物など、機能もさまざまです。

フランスにも、冷蔵庫に食べ物をしまう時に使うタッパーはありますが、フランス人がお弁当代わりに持って出かけるのはパンにハムやチーズを挟んだサンドイッチが多いせいか、日本のようなお弁当専用の容器は、あまり見かけません。

さて、先ほどのテレビ番組では、BENTOオタクと称するパリジェンヌが登場し、何十個にもなったお弁当箱のコレクションを紹介するとともに、毎日作っているお弁当の中身を嬉しそうに見せるシーンがありました。

気になるお弁当の中身ですが、お米の代わりにクスクスやパスタが入っていたり、プチトマトやサラダなど生野菜がおかずになっていたり。

なお、BENTOブームとは言え、日本のお弁当箱がパリの街中で普通に売られているわけではありません。
また、あったとしても、日本なら数百円で買うことができそうなものが、1個30ユーロ(約4,000円!)もしたりするようです…。

そして、そんなこともあってか、今回の日本への一時帰国に際して、当店の取引先であるバリバロのパトリックさん、パトリシアさんご夫妻から、「日本に行ったら、バンドの付いたお弁当箱を買ってきて!」とのリクエストがありました。

なお、私が選んだのは、ご主人のパトリックさんには、カエルの顔の形をしたプラスチック製のお茶目な2段重ねのお弁当箱。
一方、奥様のパトリシアさんには、桜の柄の塗り物風の、赤い2段重ねのお弁当箱を。
さらに2人お揃いの、和風のナプキン(お弁当箱包み)とお箸も添えました。

日本のお弁当箱を受け取ったお2人は、とても嬉しそうな顔。
ナプキンでお弁当箱を包んで結ぶことも、「へぇ~」と感心したようです。

そして明日から、このお弁当箱にお昼ご飯を詰めてくるそうです。