464 日本で1番驚いたこと
先日、ミニラボのソフィさんのお宅にお邪魔して、夕ご飯をご馳走になりました。
なおソフィさんは、今年の春にご主人と2人のお子様とご一緒に、日本を旅されています。
そのため、話題は自然と日本のことに。
そして、アペリティフ(食前酒とおつまみ)をいただきながら、ご主人のアサエルさんから、こんなお話を伺いました。
「私達は日光でタクシーに乗ったんです。
運転手さんはフランス語はもちろん、英語もしゃべれない人でした。
でも、日本語でいろいろと案内をしてくれて、全部は解らなくても、とても楽しかったですよ!
また、私達からもどこを訪ねたいとか、どこの旅館に泊るかなどを、しどろもどろに話したりして。
言葉はよく通じなくても、お互いに話ができたことが楽しかったのです!
しかし、その後、私は大きな失敗をしてしまいました…。
タクシーを降りる時に、車内にポーチを置き忘れてしまったのです。
そして気がついた時には、タクシーは行ってしまった後でした…。
そのポーチには現金の他、旅行に必要なチケットなども入っていて、決して失くしてはならない、大切なものだったのです。
言葉も解らない場所で、私達は途方にくれました…。
ところが、旅館に行ってみると、何と、そのポーチが届いていたんです!
これには、もうびっくり! 本当に夢かと思いました。
タクシーの運転手さんが、私達の泊まる旅館の名前を覚えていて、届けてくださったんですね。
これはもう、フランスではあり得ない奇跡です。
そして、日本人は、本当に素晴らしいと思いました」
その後も、ソフィさんとアサエルさんが日本で見たこと、体験したこと、食べたものなどについて、たくさんのお話を聞かせていただきました。
そして最後に、私はお2人に「日本で1番驚いたことは何ですか?」とたずねてみました。
すると、ソフィさんもアサエルさんも、少し考えた後にこう答えました。
「人がとても親切なことです」
また、ソフィさんは続けて言いました。
「日本へ行く前は、日本語が解らないので迷子にならないかしら、トラブルに巻き込まれないかしらと心配でした。
ところが実際に行ってみると、まったく反対でした。
すべての人が私達を快く手助けしてくれました。
お陰で、本当に素晴らしい旅になりました」
なお、次回のメールマガジンでも、ソフィさんとアサエルさんから伺った旅のお話をご紹介したいと思います。
どうぞ、引き続きお付き合いください。