460 夏休みは思い切り!

今週からパリの学校は長い夏休みに入ります。

先日、当店の取引先のひとつであるミニラボ(mini labo)のアトリエにお邪魔した時のこと。
話題は、この時期お決まりの、バカンスの話になりました。

ミニラボのデザイナーであるキャロリーヌさんやセリーヌさん、そしてマネージメントのソフィーさんは、いずれも2児(小学生)の母。
子供達を飽きさせないように、長い夏休みをやり過ごす方法を話してくださいました。

「まず、最初の週はサントルでしょ」
サントルとは、サントル ド ロワジール(centre de loisirs)とよばれる託児システムのこと。
低料金で半日または1日中、子供を預かり、ハイキングや美術館など、さまざまな活動を体験させてくれるのだそうです。

「その次の週はコロニーでしょ」
コロニーとは、コロニー ド バカンス(colonie de vacances)と呼ばれる林間・臨海学校のようなシステム。
1週間~数週間、子供だけを海や山などの合宿旅行に参加させるのだそうです。

「その後は、おじいちゃん、おばあちゃんの所。そしてその次は、もう一方のおじいちゃん、おばあちゃんの所」

「そして、8月に私達が休みを取るころには家族で旅行に行くのよ」

ちなみに、キャロリーヌさん家族はブルターニュ地方へ。
セリーヌさん家族はバスク地方からスペイン、ポルトガルを回る予定とのこと。

なお、私が小学生の頃には、夏休みにお稽古事や塾の夏期講習に通う子が多かったように思います(私は毎年8月に行われるクラシック バレエの発表会に向けて、毎日のようにお稽古場に通っていた…)。

しかしフランスでは、学校だけでなく、スポーツや音楽などのお稽古事も、まるまる2か月間のお休みになってしまいます。
やはり「夏休みは思い切り遊べ!」ということを、子供の頃から叩き込まれるのかも知れませんね。