451 子は親の鏡
先日、ミニラボのセリーヌさんのお宅にお邪魔した時のことです。
セリーヌさんのお嬢様で幼稚園に通うテルマちゃん(5歳)と凪と私との3人で、少しの間、子供部屋で遊ばせてもらいました。
実はこれが、なかなか良い体験になったのです!
私は、フランス人の子供とフランス語で話をする時、大人と話す時よりも緊張します。
何と言っても子供は正直ですから…。
「私のフランス語、文法が間違っていてもちゃんと通じるかしら…」とか、「私の発音で聞き取ってもらえるかしら…」など。
しかし、予想以上にちゃんと話すことができたので、私はちょっと嬉しかったのです。
今日は、その時の様子を披露(?)させていただきます。
●2階の子供部屋にて
テルマ:「ナギ、鼻水でてるよ」
裕子:「あら本当だ。テルマちゃん、ティシューペーパーある?」
テルマ:「ちょっと待ってて」
…と言って、テルマちゃんは踏み台になる椅子を持って部屋を出て、廊下の壁に掛かっている可愛い箱からポケットティシューを出して来ました。
そして、その中から1枚だけを取り出し、私に渡してくれました。
なお、残りのポケットティシューは、また元の箱の中に丁寧にしまっていました。
(う~ん、テルマちゃん、出したら元の位置に戻すということが、しっかりと身に着いているな…。感心~)
裕子:「もうそろそろ下に降りようか」
…と声をかけると、テルマちゃんは遊んでいたカードを丁寧に片付け始めました。
テルマ:「同じ動物のカードはこうやって揃えて、箱の端っこからキッチリしまうのよ」
裕子:「お部屋の片付けは、いつもテルマちゃんが1人でしているの?」
テルマ:「うん、私が片付けるの。ママも片付ける」
裕子:「パパも片付けるの?」
テルマ:「パパはやらないの」
(お母さんのセリーヌさんが、片付けの仕方をちゃんと教えているのだなぁ…。さらに感心~)
●1階のリビングルームにて
セリーヌ:「ナギ、マカロンを美味しそうに食べているわね」
裕子:「えぇ! あ~大変。凪が床にボロボロこぼしている、ごめんね~」
…と謝りながら、床にこぼれたマカロンを拾おうとしたら…
テルマ:「ダメね~、ナギ」
…と、テルマちゃんが小さなほうきとちりとりを持って現れました。
裕子:「セリーヌさんのお家はいつもこんなに片付いているの?」
セリーヌ:「う~ん、私、マニアック(細かい)なのよ~」
裕子:「だから、テルマちゃんもマニアックなのね~」
(セリーヌさんが何も言わないのに、掃除を始めたテルマちゃんに、私はビックリ!)
●帰り際、玄関にて
裕子:「テルマちゃん、ナギがさっき貸してもらったおもちゃが1つ、リビングルームのテーブルの上に置きっぱなしになっているの、ごめんね」
テルマ:「お構いなく~、私がちゃんと片付けておくから!」
(私より、よっぽどしっかりしているテルマちゃんを見て、セリーヌさんのしつけの良さを実感し、私はこのあたりから自分のだらしなさを反省し始めていたのでした。子は親の鏡。私もしっかりしなければ…)