420 ピクニックに持っていくもの

私と凪さんは、夏の終わりを南仏マルセイユ(Marseille)で過ごしています。

マルセイユでは、友人のリサさん、ジュリエットさんのアパートに泊めてもらい、午前中は町をお散歩、また、日中は暑いのでお家の中でぬるめのお風呂にゆっくりと浸かったりして過ごしています。
そして、涼しくなる夕方から海へ出かけ、夕ご飯はピクニックです。

毎回、彼女達のお友達にも声をかけ、それぞれが食べ物や飲み物を持ち寄るのですが、それが何ともフランスらしいのでご紹介したいと思います。

●オリーブ
ここは南仏。
何はなくとも、まずはオリーブの実。
また、オリーブとニンニクで作るタプナード(tapenade:オリーブの実などをすり潰したペースト)の場合も。

●ジャガイモのサラダ
茹でたジャガイモやトマトを一口大に切って、牛肉やオイルサーディンと合わせてマリネしたもの。
マリネの調味液や漬け込む時間にも各自のこだわりがあるらしく、材料を持って来て、その場で切って大きなタッパーに入れ、和えて作ってくれます。
そして、それをみんなで回して食べます。

●タブーレ(taboule:クスクスを使ったサラダ)
クスクス(couscous:小麦粉から作る粒状のパスタ)のサラダはピクニックの定番。
味付けは作る人によってちょっと酸っぱかったり、オリーブオイルたっぷりだったりと、いろいろです。

●メロン
丸ごと1個持ってきて、その場で切って食べます。
食後のデザートという感じではなく、他のおかずと一緒にいただきます(むしろ、サラダか前菜の感覚)。

●ピザ
マルセイユには、持ち帰りのできるピザ屋さんがたくさんあって、どのピザ屋さんも美味しいのだとか。
生地は薄くてパリパリ。
チーズやオリーブもたくさん乗っています。

●ハム
お肉屋さんでスライスしてもらった、大きくて薄いハム。
紙にくるまれた状態で持って来て、みんなで回して食べます。

●チーズ
チーズ屋さんで買って、紙にくるまれた状態で持って来ます。
シェーブル(chevre:ヤギの乳で作ったチーズ)やコンテ(comte:フランスのフランシュ コンテ地方特産のチーズ)など、ちょっぴりくせのあるものが多いかな。
少しずつ切り分けながら回して食べます。

●バゲット(baguette:いわゆる普通のフランスパン)
残念ながらマルセイユには、パリほど美味しいバゲットはないとのこと…。
しかもお天気が良すぎて、すぐにカチコチになってしまう…。
その代わり、田舎パン(pain de campagne)はおすすめ。

●ワイン
フランス南部、コート デュ ローヌ(Cotes du Rhone)やコート ド プロヴァンス(Cotes de Provence)の地酒!
暑い夏はやっぱり、よく冷えたロゼワインでしょうか。

●おまけ
私は、三角に握ったおにぎりを持参。
フランスではお寿司やのり巻きを知っている人は多くても、おにぎりを知っている人は少ない…。
「日本のアニメや漫画で見たことがある!」という人がいるくらいです。