417 夢のようなお話
暑い日が続いているようですが、皆さま、お元気でしょうか。
日本もいよいよ夏休みのシーズンに入ったようですね。
帰省ラッシュが始まったとのこと、インターネットのニュースで拝見しました。
フランスも、バカンスの真っ最中。
近所にあるお店の多くはシャッターを閉め、街はひっそりと静まりかえっています。
反面、パリの観光スポットやメトロ(地下鉄)の中は、外国からいらっしゃった観光客の方々で大賑わい。
街中には、いつも以上にいろいろな国の言葉が飛び交っています。
ところで、「フランス人の夏のバカンスは2か月!」なんて言われることもあるようですが、実際にはどれくらいだと思われますか?
フランスの、法定有給休暇は年に5週間(もちろん、それより多くても可)。
そしてそのうちの4週間は、5月1日から10月31日までの間に消化しなければならないそうです。
さらに、その4週間のうちの2週間は、連続して取らなければならない(正確には、企業の経営者は、従業員に取らせなければならない)と定められているのだとか!
したがって、フランスの夏休みは短い人でも2週間、長い人は1か月かそれ以上のお休みをお取りになります。
また実際に、当店の取引先の多くが最低でも2週間はお休みになることから、表向きではなく、本当に皆さんお休みになるのです。
それにしても、「2週間は連続して取らなければならない…」なんて、日本人の私達にとっては夢のようなお話ですね!?
一方、日本では、2006年に日本の企業が従業員に与えた有給休暇の日数(年間)は平均で17.7日。
しかし、実際に従業員が消化した日数は平均で8.3日とのこと…。
与えられた日数の半分しかお休みを取らなかった(取ることができなかった)ことになります。
もちろん、単に休みが長ければ良いということではありませんが、毎年この時期を迎えるたびに、日本人の僕としてはあらためて驚いてしまうのです。
そして、このような国もあるのだということを、日本の皆さまにお伝えしなくては…と、思ってしまうのです。
ちなみに、この夏、あなたのお休みは何日ですか?
どうぞ、素晴らしい夏をお過ごしください。