404 じゃあ、何のためにあるの?
以前住んでいたアパートで仲良くなったジェニフェちゃん、12歳。
先日、彼女のお家に凪を連れて遊びに行った時のこと…
「彼女の名前はナギって言うの? それともナギタンって言うの?」
…と聞かれました。
私が「凪」のことを「凪たん」って呼んでいたので不思議に思ったみたいです。
「日本ではね、名前に「さん」とか、「ちゃん」とか、「くん」とか付けて呼ぶんだよ」
…と教えてあげると…
「じゃぁ、私のママはカルメンさんで、私はジェニフェちゃんなの?」
…と面白がっていました。
日本語で話す時には、よほど親しい関係でないと名前を呼び捨てにはしませんが、フランス語や英語で話す時には、相手が目上の人であっても、また初対面に近い人であっても、名前(ファーストネーム)を呼び捨てにすることがあります。
病院などでは「マダム○○」と苗字で呼ばれることもありますが、同じ職場の人や友達などから苗字で呼ばれることはあまりないようです。
そのため、親しくなった人でも、実は苗字を知らないなんてこともあったり…。
また、私達がフランスに来てからお世話になっているダニエルさんと、以前、こんな話をしたことがあります。
「日本では人を呼ぶとき、苗字で呼ぶことが多い? それとも名前で呼ぶことが多い?」
「小学校に入ると苗字で呼ぶことが多いかな…。また、会社に入ってからは苗字で呼ぶのが普通です」
…と答えると、ダニエルさんはこう言いました。
「じゃあ、名前(ファーストネーム)は何のためにあるの?」
…と。
私が返事に困っていると、すかさず一緒にいた奥様のアニコさんが、「家族のためにあるんじゃない?」と言いました。
フランス人にとっては、日本人が親しい間柄でも苗字で呼び合っているという様子が、面白く映るのかも知れません。