401 パリの火事
先日、外出から戻る途中、近所で火事が起きていました。
角にあるカフェの建物の3階が激しく燃えていて、黒い煙が出ています。
私が通りかかると同時にはしご車2台が到着し、辺りが通行止になったので、私もその場に足を止め、少し待つことにしました。
通りに面した3階の窓からは女性が顔を出し、また、路地に面した窓からは男性が顔を出して助けを求めていました。
とても深刻な状況の中、2台のはしご車がみるみるはしごを伸ばし、そして数人の消防士さんが救助と消火のために登っていきました。
火の出ている部屋から1番初めに助け出されたのは、小さな赤ちゃんでした。
続いて、2~3歳くらいの子供。
消防士さんは一旦子供達を下ろすためはしごを降り、再び登って、今度は大人達を助け出しました。
なお、消防車による放水はなく、消防士さん達は出火した部屋に入って水ではない何か(消火剤?)を使って火を消しながら、懐中電灯で逃げ遅れた人がいないかを確認しているようでした。
ところで、この出来事を自分の身に置き換えて考えると、恐ろしくなりました…。
パリのアパートは石造りの建物で、火事になっても焼け崩れることはありません。
しかし、逃げるのはとても大変です。
アパートの中には通り(車道)に面していない部屋も多く、私達の住む部屋も通りとは反対側にあるので、火事になってもはしご車が助けに来ることは出来ないのです。
そのため、避難経路はいつも使っている狭い螺旋階段を降りるほかありません。
さらに、火災報知機もないし、消火器もない…。
まずは絶対に火事を起こさないように気をつけること、また、万が一火事になってしまった時のことを想定して、あらかじめどう行動するかを考えておかなければなりません。
そして、これを機に、私達は小さな消火器を1つ買いました。