396 先輩ママに聞くパリの妊婦生活

●パリジェンヌのマタニティライフ
辛かったつわりもおさまって妊娠5か月に入った頃、2児のママであり1年前に出産を経験した友人のローランスさんに、パリでの妊娠生活についてアドバイスをもらうことにしました。

日本にいる出産経験のある友人達から、妊娠中のおすすめや気をつけるべきことについて教えてもらいましたが、パリで出産する私にとってはすべてが当てはまるわけではありません。
日本の妊婦さんが細かいことに注意しているのに比べて、フランスの妊婦さんはワイルドというのか、ダイナミックに過ごしているような印象を受けました。

●マタニティ用のアンダーウエア
日仏間で大きな違いを感じたのは、日本の方がマタニティ用の下着については断然充実しているということ。
フランスには、おへそが隠れるほどにお腹を保護するショーツが少なく、また、腹巻もほとんどありません。
お腹や足を冷やしてはいけないという考え方は、東洋のものなのかな~と思いました。

それでも、ナタリース(Natalys)などのマタニティ&ベビー用品のお店に少しはありますが、高価なので使っている人はあまり多くはない感じ。
サイズの大きな物を買って、間に合わせている人が多いようです。
私もデパートやマタニティ専門店を少し探してみましたが、すぐにあきらめて日本のものをインターネットで注文することにしました。

●マタニティウェアのブランド
アウターに関しては、フランスらしいお洒落なブランドがいくつかあります。
フォルム(FORMES)、1+1font3、Veronique DELACHAUXなど。
おしゃれ好きなパリジェンヌは、お腹が大きくてもおしゃれでいたいと、そんなブランドを選んでいるようです。
ただし、これらのブランドもなかなか高価なので、多くの人はH&MやCAなどの、手頃なカジュアルウェア ブランドのマタニティラインを利用しているように思いました。

●妊娠中の仕事、食事、運動…
パリの20代から40代の女性の9割は、仕事を持っていると言われています。
妊婦さんも例外ではなく、また妊娠したからといって仕事を辞める人も少ないようです。
ちなみに、産休は出産前が6週間、出産後が8週間。

食事は、かかりつけのお医者さんによって、言われることがかなり違う様子。
細かい(うるさい)先生は…

「生肉、生魚は食べてはいけない。寿司もダメ。肉はよく焼いて食べる。生野菜はよく洗って食べる。サンドイッチを買って食べる時はサラダを取り除く。チーズ屋さんのチーズは食べてはいけない」

…と、おっしゃるそうです。

なお、お酒やタバコは日本と同様、控えるように指示されます。
また、運動は適度なスポーツを勧められます。
ローランスさんはプールに通ったとのこと。
私はなるべくたくさん歩くように心がけたり、自宅でスクワット運動やマタニティヨガを続けました。

さらに、産院で配られた冊子には「水は毎日2リットル飲みましょう」、「体重の増加は8~10キロ程度におさえましょう」などと書かれていました。

最後に、ローランスさんに「妊娠中に1番大切なことは何?」とたずねたところ、答えは…

「生まれた赤ちゃんを、どこに預けるかをちゃんと考えておくこと」

…だそうです。
う~ん、現実的!