391 暖冬
今年のパリの冬は、本当に暖かです。
どんよりとした曇りの日もあったのですが、雪がちらつくような寒さはありません。
また、2月に入ってからはまるで春のような日が続き、日中はぽかぽかと暖かいほどです。
寒くて暗い日が続くと、自分の気持ちまでもが滅入ってしまいますが、そういう意味で、今年のパリの冬は本当にありがたいと思います。
観光でパリにいらっしゃった方々にとっても、同じことが言えるのではないでしょうか。
お天気の良し悪しによって、パリの街に対する印象も随分と変わるように思うからです。
先日も、有名なシャンゼリゼ大通りや、数多くの高級店が立ち並ぶサントノーレ界隈を歩いてみましたが、皆さん、暖かなパリの冬を楽しんでいらっしゃるご様子でした。
さらに、パリの街を左右に分けて流れるセーヌ河も、この冬はゆったりとした、穏やかな流れに見えます。
川辺に立つノートルダム寺院や、河に架かる橋を水面に映し、とても良い雰囲気です。
そして、向こうにそびえるエッフェル塔も、いつもの冬ならちょっと寒々しく見えるのですが、ここ数日は春霞の中にぼんやりと霞んでいます。
また、ここ数日の暖かな陽気に誘われて、カフェのテラス席も大勢の人たちで賑わっています。
以前、当店の日記である「今日のパリ」の中でもご紹介しましたが、カフェのテラス席はパリの陽気のバロメーター。
陽気が暖かになってくると、それに比例してカフェのテラス席にお座りになる方の数も増え、反対に、冷たい風の吹く日には、テラス席もガランとして寂しくなるからです。
なお、この冬の日本はとても寒い日が続いたり、各地で雪が降ったりしているとのこと伺っております。
どうか皆さま、お風邪などひかれませぬように。
そういえば、パリでは風邪を引いている方も少ないようですよ。
暖かいパリの冬、本当にありがたいです。