374 スペインの牛のように!?

先日、フランス語の授業中、クイズ形式で動物を使った慣用句を習いました。
今日はその一部をご紹介したいと思います。

日本語の慣用句と似ているものも多くありますが、フランスならではのものは、その動物自体をイメージすることができなくて、少し難しかったです。

それでは、早速…

●ガゼルのように走る(courir comme une gazelle)
足が速いという意味。ガゼルはアフリカ産の小型のカモシカ。
そう言えば、私が子供の頃、父が乗っていた車がガゼール(日産)という名前でしたけど…。

●オオヤマネのように眠る(dormir comme un loir)
ぐっすり眠るという意味。
オオヤマネはヨーロッパに生息するリスに似た夜行性の小動物。
冬の間は冬眠するそうですが、怠け者のイメージをもたれているようです。

●トカゲのように怠けものだ(paresseux comme un lezard)
トカゲが日向ぼっこをする様子からきているそうです。
トカゲというと逃げ足も早そうだし、すばしっこいように思いますが、フランスでのイメージは違うみたいです。

●羊のような巻き毛(frise comme un mouton)
フランスではクルンクルンとした天然パーマの人をよく見かけます。
髪質も細くて柔らかいので、本当に羊みたいです。

●上等の飼料で飼われる鶏のように(etre comme un coq en pate)
何不自由なく、ぬくぬくと暮らす様子。
さすが農業大国、フランスらしい表現。

●鳥のように食べる(manger comme un oiseau)
少食なこと。
「鳥のような食事」、「鳥のような食欲」など、似たような表現をよく耳にします。

●鯉のように黙りこくる(etre muet comme une carpe)
やはり鯉は鳴かないからでしょうか…。
他にも「墓石のように黙りこくる」という表現があります。

●スペインの牛のようにしゃべる(parler comme une vache espagnole)
「でたらめなフランス語をしゃべる」という意味なのだそうです!
クラスメイトの中にはスペイン人の生徒もいるので、この表現は物議を醸していました…。

●家畜のように働く(travailler comme une bete)
猛烈に…。
日本で言う「馬車馬のように…」と似ているなぁと思いました。

●豚のように汚い(sale comme un cochon)
豚って本当はきれい好きなんだと聞きましたが、こんなイメージをもたれて可愛そうです。