364 1,000の~?

皆さまは、ミルフィーユ(mille feuille)というお菓子をご存知でしょうか。
幾重にも重ねられたパイ生地の間にクリームがはさんである、サクサクとした食感のお菓子です。

先日、フランス人の友人が我が家に遊びに来た時のこと。
お土産に、ミルフィーユを持って来てくださいました。

「はい、これ」

「ありがとう。あっ、ミルフィーユだ」

「ミルフィーユ? フランスではミルフォイユって言うけど?」

「えっ!? 日本ではミルフィーユて呼んでるけど…」

フランスで言うミルフォイユの「ミル(mille)」とは、数字の「1,000」という意味。
また「フォイユ(feuille)」は「葉」という意味です。

ミルフォイユの語源には諸説あるようですが、幾重にも重ねられたパイ生地が、たくさんの葉を重ね合わせたようであることから、「1,000枚の葉」すなわち「ミルフォイユ」と呼ばれるようになったのが有力なのだとか。

一方、日本で言うミルフィーユの「フィーユ(fille)」とは、フランス語で「娘」という意味。
そのため「ミルフィーユ」を直訳したら、「1,000人の娘」ということになってしまいます。

「お土産に1,000枚の葉っぱならいいけど、1,000人の娘なら高くつきそうね!」

…と言う彼女。
しばらくの間、皆で大笑いをしてしまいました。

なお、このミルフォイユ、フランス発祥のお菓子で、1800年頃にはすでにあったとも言われています。
約200年もの歴史がある、古いお菓子ということになります。

また現在では、一口にミルフォイユと言ってもさまざまな種類があるそうですが、彼女曰く、プラリネ(praline)と呼ばれるはしばみの実から作ったクリームが使われて、そして表面には矢羽根に似た模様が描かれているミルフォイユが昔ながらのものなのだとか。

ところで、日本で1,000枚の葉と言えば、何を思い出しますか?
「千」の「葉」…、「千葉」…、そう、「千葉県」です。
伺うところによると千葉県には、千枚の葉にかけてミルフィーユと名付けられたゴルフ場があるのだとか!
でも、ミルフィーユのままだと、千人の娘のゴルフ場になっちゃいますね!(ちょっとドキドキしちゃう…)