355 たくましいパリジェンヌ

先日、我が家に3つある大きな窓の1つ、高さ130cmほどのガラスが割れてしまいました。
お天気の良い日に窓を開け放していたら、突然強い風が吹いて来て、バタンッ!と閉まったのです。
そして、その拍子にガラスにひびが入り、一部分が窓枠から外れそうになってしまいました。

あわててテープでひびを張り合わせ、現在もそのままになっています。
まるで、漫画に出てきそうな、貧乏なお家の窓みたい…。

以前に住んでいたバスティーユのアパートの大家さんだったらチョチョイと直してくれそうだし、また、昨年まで住んでいた下の階のお部屋の大家さんだったら、お抱えの修理屋さん(何でも屋さん?)への電話一本でピシッと直してくれそう…。
しかし、今のお部屋の大家さんは、お仕事の都合で外国暮らし…。

「こんな時、どこにガラスの交換をお願いしたらいいのだろう…。お金がかかりそうだな…」と、ぼんやり思っていました。

数日後、友人のジュリエットさんとローレンスさん(2人とも私と同年代の女性)が遊びに来たので、彼女達にそれとなく聞いてみました。

「これ直すの簡単だよ。自分で交換するの。みんなやってるよ。この間、私もやったけど15分でできちゃった! 自分でやれば15ユーロくらいでできるけど、どこかに頼んだら80ユーロくらいかかるかも。もったいないよ~」とのこと。

その手順は…

  1. ガラスのサイズを測って、BHV(日曜大工のデパート)でガラスを買ってくる。
  2. 古い(割れた)ガラスに格子状にテーピングをして、少しずつ割りながら外す。
  3. 新しいガラスをはめて、窓枠との接点にマスティック(窓ガラス用のパテ)を塗って固定する。

…だそうです。

日本で言ったら、自分で障子を張り替える感覚なのかな~(それすらもやったことないけど…)。

自分の身長くらいもある大きなガラスを買って、部屋まで運ぶのも大変そうだし、また、交換の作業中に自分かガラスのどちらかが落ちてしまいそうな怖さもあるし…。

本当に80ユーロでやってもらえるのなら誰かに頼んじゃいたいなぁ…と思ってしまう私には、彼女達が1回りも2回りも大きく、そしてたくましく見えるのでした。