321 そうだ パリ、行こう
少しずつ、春らしくなって来たパリの街。
やわらかな陽射しや穏やかな風、日に日に長くなってゆく昼間の時間に、嬉しさがこみ上げてきます。
そしてこれからは、もっともっと清々しく、心地良い季節…。
突然ですが、パリへお出かけになりませんか。
細かな計画など立てず、ふらりと出かけてみませんか。
そして、ゆっくりと街を歩き、カフェでお茶を飲み、この街の時の流れや風を感じてほしいです。
1日の予定なんて、1つあるくらいがちょうどいい。
あとは、その日のお天気や、人との出合いに任せたらいいと思います。
日本のJRのCMに「そうだ 京都、行こう」というのがありましたが(いまも、ありますか?)、いつの日か、パリにもそんな感覚で来ていただくことができるようになったらいいなと、僕は思います。
京都へと向かう新幹線の中で本を読むように、パリへと向かう飛行機の中でも読書をしてほしい…。
鴨川のほとりを歩くように、セーヌの河岸をお散歩してほしい…。
さらには、嵐山の賑わいを楽しむように、モンマルトルの丘にも出かけてほしいし、錦市場を覘くように、バスティーユのマルシェ(朝市)も見てほしい…。
確かにパリは、日本から1万キロも離れているけれど…。
また、1泊2日で出かけるわけにはいかないけれど…。
でも、週末に京の町へと出かけるように、そんな思いでパリの街に出かけてくださる方が少しでも増えてくれたら嬉しく思います。
さあ、出かけませんか? 春のパリへ。
飛行機の座席に腰を下ろし、本を読み、少しお昼寝をしたら、シャルル ド ゴール空港に到着です。
あなたが思っていらっしゃるよりも、案外近い、パリの街です。