316 オペラ座バレエの楽しみ

秋から冬にかけて、パリ オペラ座バレエ団の公演をいくつか楽しみました。
バレエについては興味も知識もなかった僕ですが、相方(水野)に連れられて観にいくうちに、少しずつ楽しくなってきたのです。

ダンサーの超人的な踊りに美しい身体の線、そして華やかな衣装など、バレエの楽しみ方は人それぞれだと思います。

僕の楽しみは2つ。

1つめは、舞台装飾。いわゆるセットです。

お城や民家、村の風景など、本当によく、そして美しく出来ています。
その中でも、僕が一番好きなのは、背景に描かれている雲。
本当に美しく描かれた雲が多く、空の広がりや奥行きまでもが表現されていて、そこから空の彼方へと飛んで行くことができそうなほどです。
ちょっと変なたとえだけど、昔、日本のお風呂屋さん(銭湯)の壁に描かれていた富士山を見た時と同じような、不思議な心地良さを感じます。

2つめは、劇場内の静けさ。

バレエが演じられている間、ダンサーは一言も声を発することなく、劇場内は心地良いオーケストラの生演奏に包まれます。
あの真っ暗な劇場内で、心地良い音楽に身を包まれ、そして美しい踊りを観ている間は、日常のあわただしさから開放された、本当に心休まるひと時です。

なお、これからパリ オペラ座でバレエやオペラをご覧になる方にお薦めしたいことが2つ。

1つめは、出来るだけ良い席でご覧いただくこと。

是非、前方中央の良い席をご予約ください。
舞台全体を見渡すことができ、また、ダンサーの細かな動きや顔の表情、筋肉の動きまでもがご覧になれる席をお薦めします。

2つめは、適度なオシャレをしてお出かけいただくこと。

決して気取ったものではなく、自然でさりげない、適度なオシャレをしてお出かけください。
パリの人たちは、男性も女性も、自然でさりげない、適度なオシャレが本当に上手。
私達日本人にはなかなか真似のできないものだと思いますが、是非この機会に、パリジャン、パリジェンヌのオシャレを参考にしてください。