297 クリスマスは枯れるまで?
クリスマスを間近に控えたこの時期、パリの街中にあるお花屋さんの店先には、たくさんの木が並んでいます。
丈の低いものなら1メートルくらい、高いものは2メートルを越えるものも。
そしてこれらは造り物ではなく、本物のもみの木。
日本の、かまぼこの形に切られた丸太を台座として、そこに穴が開けられ、その上に本物の(生の)もみの木が立てられています。
そして、このもみの木を家に買って帰り、飾り付けをしてクリスマス ツリーにするのです。
もちろん、フランスにもプラスチックやビニールなどで作られたクリスマス ツリーもありますが、本物のもみの木を使うご家庭も少なくないようです。
なお、日本では、クリスマスが過ぎればツリーを片付けて、今度はお正月の準備になりますが、ここフランスでは、クリスマス ツリーが枯れるまで飾っているご家庭が多いようです。
そのため、お正月になっても、また年が明けてかなりの日数が過ぎても、窓辺にクリスマス ツリーが見えたり、空港やホテルのロビーなどに少し元気のなくなった(枯れ始めた…)クリスマス ツリーが立っていたりします。
ちなみに、フランスではクリスマス ツリーのことをサパン ド ノエル(sapin de Noel)とか、アルブル ド ノエル(arbre de Noel)と言います。