286 ○○のように××だ

先日、フランス語の授業で、動物にまつわる熟語を習いました。
英語でも、また、フランス語でもそうなのですが、大人になってから言葉を勉強すると動物の名前を覚える機会も少なく、しゃべり始めたばかりの子供でも知っているような動物の名前ですら、実は知らなかったりします。
先日の授業では、動物の名前ばかりでなく、フランスでその動物がどんなふうに思われているのかということも分かって、とても面白かったので、その内容を少しだけご紹介したいと思います。

●象のように執念深い(物覚えがいい)
Il a une memoire d'elephant.
動物園の人気者、象さんは執念深いと思われているようです。
そういえば、子供の頃に読んだ絵本の中でも、象はとても頭の良い動物だったな。

●スズメバチのように細くくびれたウエスト
taille de guepe
ハチは小さいけれど、確かに、ボン、キュッ、ボーン!なスタイルだから納得です。

●ラバ(騾馬)のように頑固
tetu comme un mulet(男性形)/ tetu comme une mule(女性形)
ラバという動物は、雄のロバと雌の馬の交雑種の家畜だそうです。
実際、身体が丈夫で働き者の動物のようですが、頑固だなんて想像できません。
また、フランス語では動物も男性形と女性形で単語が異なるものが多く、覚えるのも大変…。

●のどの中に猫がいる=声がしゃがれる
Il a un chat dans la gorge.
この熟語を知らないで文章をそのまま読んでいたら、意味がさっぱり分かりません。
それにしても、のどの中に猫がいる姿なんて想像することもできないけれど(想像したくない!)すごい発想ですね。

その他にも、「へぇ~」と思うものから、イメージ通りのものまで、たくさんの熟語がありました。

●鶏のように高慢
Il est firer comme un coq.

●サルのように利口
Il est malin comme un singe.

●マムシの舌を持っている=毒舌家
Il a une langue de vipere.

●性格が豚のようにいやしい
Il a un caractere de cochon.

●オオヤマネコのような目=鋭い目つきをしている
Il a un oeil de lynx.

●子羊のようにおとなしい
Il est doux comme un agneau.

●犬のように忠実
Il est fidele comme un chien.

●牛のように強い
Il est fort comme un boeuf.

●狼のように空腹
Il a une faim de loup.

おしまい~。