272 ワイン市あれこれ
5月頃、バルコニーに置いたプランターに、ぶどうの木を植えた我が家。
夏の日差しを受け、蔦は見る見ると壁を覆い、育ってゆきました。
たった一房でしたが実もなり、先日収穫。
デザートとして夕食時にいただきました。
小粒ながらも甘みが凝縮されたその味に家族全員大喜び。
夫は、来年の更なる収穫に意気込み始めています。
さて、パリをはじめ、フランスではこの季節とても多くのワイン市が開催されています。
近年、フランスの若い世代にはワイン離れが目立つ…という話も耳にしますが、それでもやはりワイン王国。
専門店はもちろん、特設会場での見本市やスーパーマーケットなど、いたるところでワイン市(la foire aux vins)という言葉を見かけます。
この中で侮れないのがスーパーマーケットでのワイン市。
大型店になると見開きA4サイズで30ページ以上もあるカタログが用意され、消費者に配られます。
「ワインをよく知るわけではないけれど、美味しいワインにはめぐり合いたい…」という人には大助かりのこのカタログ。
しかも年代別、種類別にまとめてあり、ポイントを使って品質まで表記してあります。
ある大型スーパーマーケットのカタログによれば、2005年のボルドーのメドックやサン テエミリオン、ソーテルヌ、ブルゴーニュの赤、ロワールの赤には最高ポイントが。
それ以外のワインでも2005年は質の高いものが多いようです。
いわゆる、当たり年ということでしょうか。
さらに、ワインによっては、○○コンクール金賞、銀賞、銅賞というシールが貼ってあるものもありますし、ソムリエの資格を持つ人が店頭でアドバイスをしてくれるところもあります。
この季節、パリに遊びにいらっしゃる方は、スーパーマーケットのワイン市も覗いてみてはいかがでしょう?