265 33と1,200

この数字、何だと思われますか?

実はこれ、パリのアパート(家具付き)の平均的な広さとお家賃です。
パリ20区内で貸し出し中の物件を無作為に50部屋選んで調べてみたところ、広さは約33平方メートル、お家賃は約1,200ユーロであることが判りました。
最近は日本円(¥)が安いので単純に比べることは出来ないけれど、1,200ユーロと言えば約18万円!
東京都内の物件(家具無し)が、約33平方メートルのお部屋で9万円前後とのことですから、パリのお家賃の方が随分と高いようです。

また、パリのアパートの場合、広さとお値段だけでは比べることができない要因も。
それは、建物の築年数や間取り、水まわりや電気設備などが、日本とは異なるから。

建物の築年数について言えば、パリの物件は古いものが多い様です。
中には、ここが日本なら「歴史的建造物」に指定されてしまいそうな建物も。
ある不動産屋さんの物件情報を見ていたら「この建物は16世紀に建てられた…」とか、「これは17世紀初頭の建物で…」など、古いことが誇らしげに記されていました。

一方、インターネットを使って東京の物件を検索する際には、希望の築年数を入力する欄に「新築、3年以内、5年以内、7年以内、10年以内、指定しない」との選択肢がありました。
それだけ東京では、新しい物件が一般的だということなのでしょう。

さらに、お部屋の間取りについて言えば、日本ではお部屋と言えば長方形や正方形が多いものと思いますが、パリにはちょっと変わった形のお部屋もあるのです。
中には、私達日本人の想像を絶するようなお部屋も…。
「こっ、この部屋は何角形?」というものや、「ここは隠し部屋!?」というもの、さらには天井が斜めになっていて、部屋の隅の方は使いづらいお部屋など…。

その上、水まわりや電気設備が古くて心もとなかったり、浴槽がなくシャワーのみだったり、お部屋全体が薄暗かったりと…。
そんなことまで含めたら、パリのアパートのお家賃は結構割高(?)なのかも知れません。

なお、パリに語学やお料理、お花などのお勉強で留学なさる方は、ステュディオと呼ばれる間取り(日本でいうワンルーム)のお部屋をご希望のことと思います。
その場合、20平方メートル前後で800ユーロ(約12万円)くらいが平均的なお家賃のようです。