251 ご旅行でパリにいらっしゃる時

日本にお住まいの方々から、パリへのご旅行に関するお問い合わせをいただくことがあります。

「最近のお天気や気温はどうですか?」

…というお問い合わせから、ホテルの選び方やおすすめのレストラン、持ち物やお召し物など、その内容もさまざまです。

そこで今日は、パリにご旅行でいらっしゃる際の留意点をお伝えしたいと思います。

1. 荷物は少なく

飛行機に乗る際に預ける荷物(スーツケースなど)は通常20キロまで。
それを超えると追加料金を支払わなければならない場合もあるようです。
ところが、軽いと評判のスーツケースでもそれ自体の重さが(空の状態で)4キロくらい、中には7~8キロもの重さがあるスーツケースもあるそうです。
それに着替えや身の回りのものなどを入れると、日本を出発する時点ですでにかなりの重さに…。
そしてパリでは、買いものもたくさんなさるでしょうし、ご家族やお友達へのお土産も必要でしょうし…。
パリへご旅行の際には、出来るだけお荷物を少なくしてお出かけください。

2. 歩き易い靴で

パリに住んで以来、よく歩くようになりました。
これはパリの街の交通の便が悪いからではなく、パリの街が小さいからだと思われます。
次の目的地がすぐそこに見えたり、地図を見たら思いのほか近そうなので、散歩がてら歩いてみようということになるのです。
また、目的地に到着しても、広~い美術館の中を歩き回ったり、デパートの各階を見て回ったりと、1日で驚くほどの距離を歩くことに…。
パリへご旅行の際には、歩き易い靴でお出かけください。
ところで、パリでスリやかっぱらいをしている人たちは、日本人女性が履いている靴を見て、狙いを定めているとも…。
かかとの高い靴を履いている人は、走って追いかけることが出来ないからだそうです。

3. ホテルはちょっと良いところを

パリ滞在中、唯一くつろぐことが出来る場所、それはお泊りになるホテルのお部屋です。
1日中、言葉や文化の違いで緊張したり、知らない街を歩いて疲れたりするので、ホテルのお部屋でゆっくりと身体を休めることは、楽しい翌日のためにも大切なこと。
しかし、少しでもホテル代を安くしたいとの思いから、いわゆる格安ホテルに泊まると大変な目に合うこともあるようです。
部屋の中が暗くて臭かったり、ベッドに蚤がいてかゆくて眠れなかったり、シャワーのお湯の出が悪かったり、部屋の暖房が入らなかったり、天井から吊るしてあったテレビが落ちてきたり…(すべて実話です!)。
また、ホテルのある地区の治安が悪いため、夕食を済ませて夜遅くにホテルに帰ることが怖いなど…。
パリへご旅行の際には、ちょっと良いホテルにお泊りください。
パリの街が好きになるか否かのポイントの1つは、お泊りになるホテルの良し悪しにあるのかも知れません。

4. パリに来て、最初に買うもの

パリに行ったら、あれも買いたい、これも欲しいと、お考えのことと思います。
しかし、パリにいらしたら最初に買っていただきたいもの、それはお水。
ペットボトルに入ったミネラル ウォーターです。
ホテルにお着きになったら、まずお近くのお店でお水を数本お買い求めください。
そして、それをホテルのお部屋に置いておいてください。
1日中パリの街を歩き回ってホテルにお戻りになった時や、夜、お眠りになる前、朝、お目覚めになった時など、きっと美味しいお水が欲しくなるはずです。
なお、お水をお買い求めになる時には、日本でも売られている銘柄(エビアンやヴィッテル、ボルビックなど)をお薦めします。
物珍しさから他のお水を…とお思いになるかも知れませんが、中には日本人の私達には飲みにくいお水もございます。

5. あまり心配し過ぎない

昨年以来、暴動やデモが発生して、日本のニュースにもたびたび取り上げられているパリの街。
最近はワールドカップのフランス戦が行われるたびに、警察が出動する騒ぎも起こっています。
しかし、パリは世界一の観光都市。
世界中から毎日たくさんの方々が旅行に訪れていらっしゃいます。
もちろん何の心配もないとは申せませんが、治安が悪くてご旅行には適さないという程ではございません。
どうぞ、あまり心配し過ぎないでください。

以上、少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
そして、どうぞ楽しいパリの旅を!