237 朝は必ず甘いもの?

フランス人の一般的な朝食は、甘いものと相場が決まっているらしい。
お菓子売り場には「プチ デジュネ(petit dejeune:朝食)」と表示されたチョコレート入りのクッキーが売っていて、それはフランス人にとって、立派な朝食の位置づけらしい。

私の大好きなパン デピス(pain d'epices)も然り。
夕時に小腹が空いてパン デピスを食べていたら、フランス人の友人が「今頃、朝ごはんなの?」と驚いていた。
この様子だと「日本にいた頃には、朝から鮭を焼き、ご飯に納豆にお味噌汁というフルコース(?)を食べていた」なんて言ったら、彼らの方がカルチャーショックを受けてしまいそうだ。

先日、朝食にサラダと卵焼きとパンを食べていて、案の定、驚かれた。
そこで、朝食についていろいろ聞いてみると、一般的にフランスでは、朝から塩気のあるものはあまり食べないとのこと。
朝は甘くて軽いもので始まる…というのが普通らしい。
そういえば、バナニア(BANANIA)という砂糖たっぷりのココア飲料は立派な朝食だという話を聞いたことがある。
どうやらフランスでは、朝に糖分を摂取することが重要視されているようだ。

また、フランスでは料理に砂糖は使用しない。
だからこそ、食後には甘い甘いデザートが必要だし、軽く済ませる朝食には、甘いものを食べるということのようだ。

…ということは、逆を返せば日本では料理に砂糖が使われるので、朝から糖分摂取をしなくてもいいのが日本人の朝食文化なのよね!と、理にかなっている両方の食文化に感動してしまった。

バナニア(BANANIA)