210 サラッとね!

先日、ムフタール通り(rue Mouffetard)を歩いていた時のこと。
カフェでくつろぐ素敵な男性を発見。
どこかで見たことあるな~と思ったら、フランスラテン音楽の人気者、ダニー ブリアンでした。

もし、フランスに紅白歌合戦があったなら必ず出場するくらいの人気を誇る彼。
しかし、マネージャーらしき人も従えず、またサングラスや帽子もなしで、作詞でもしているかのように何かを口ずさんでは書き物をしていました。

パリに住むようになってからのこの7年、街中で有名人を見かけることも少なくありません。
たとえば、サンジェルマン デ プレ界隈で奥様のお買い物に付き合うサッカー界の人気者、ジダン。

シャンゼリゼ大通りで奥様と犬と散歩中のジャン ポール ベルモンド。

その他、子供をつれて遊園地で楽しむコメディアンや、犬を散歩させているミュージシャン、マルシェ(朝市)でお買い物中の女優さんなどなど…。

しかしその誰もが、サングラスや帽子もなく、素顔のままでパリに暮らしているのにはちょっとビックリ。
その肩の力を抜いた、自然な感じがますます好印象でした。
また、パリの街を往く人々も、そんな彼らにちょっと声をかけることはあっても、彼らのプライベートを尊重するかのようにサラッとしている感じが、私は好きなのです。

ところで、そんな普通感覚の暮らしに憧れてのことか、あのブラッド ピットとアンジェリーナ ジョリーがパリで家を探しているという情報がゴシップ誌に掲載されていました(すでにエッフェル塔の近くにアパートを購入したというお話も…)。
また先週末には、2人のお子様を連れてブローニュの森で開催中のサーカスに出かけたとのこと。

「そのサーカス、ついこの間、我が家も行ってきたんですけど~!」

…と、1人突っ込みをする私。
あ~、会いたかったな…とボヤク、ボヤク、ボヤク…(この感覚、全然サラッとしていません。まだまだ修行が足りない私)。

ちなみに、アンジェリーナ ジョリーはサングラスをかけ、またブラッド ピットは深々と帽子をかぶっていたそうです。