186 子は親の背を見て育つ
日本のヤフー(Yahoo)のニュースで、「男の家事大賞 応募2件だけ」という記事を読みました。
家事が得意な男性を「家事の達人」として認定するという、日本のある地方都市が主催した「男の家事大賞」に、たった2件しか応募がなく、関係者が気をもんでいるという内容でした。
このニュースを読んだ時、もしパリで同じ催し物を行ったら、日本と同様に応募が少ないか、反対に、とてもたくさんの応募があるかのどちらかになるのではないかと、僕は思いました。
なぜならば、パリの男性達は、本当に良く家事をするからです。
そのため…
「男が家事をするのは当たり前のことなので、今更そんなものには応募しない」
…ということになるか、反対に…
「毎日の家事の中で、僕はこんなに工夫をしているぞ!」
…という自慢話がたくさん寄せられるのではと思ったからです。
知人の家庭では、毎食のお料理は奥様が作るけれど、後片付けはすべてご主人が行っていると聞いたことがあります。
また、私達が住むアパルトマンの向かいのお宅では、平日休日を問わず、朝晩ともにご主人が台所に立っています(窓越しに見えます!)。
さらに、あるご家庭では、平日は忙しくて出来ないけれど、週末の食事はすべてご主人がお作りになるとか。
そして、週末のマルシェ(朝市)では、小さなお子様をベビーカーに乗せ、手にはマルシェのかごを持ち、野菜やお肉、お魚などを買っている若い男性を普通に見かけます。
フランスの家庭では、家事をするお父さんの姿を子供達が小さな頃から見ているので、彼、彼女が大人になっても何ら疑問に感じないのかも知れませんね。