185 ボジョレーヌーボー解禁!
11月の第3木曜日は、ボジョレーヌーボーの解禁日。
「フランス中が心待ちにしていた解禁日!」ではなく、「今年も多くのボジョレーヌーボーが日本に輸出されました!」というニュースがほとんど。
おまけに「ボジョレーヌーボーって火曜日? 水曜日? いつだっけ?」なんていう会話がでているラジオ番組まで。
また、パリの街中も、例年ならば紫や緑の風船でぶどうの形を作ったり、お店の前を樽でデコレーションするカフェやバーもあるのですが、今年はそれすらも見かけられず、ちょっと寂しい感じ…。
やはり、ボジョレー地方に行かないとお祭り騒ぎは望めないのでしょうか…。
そうはいっても、1年で1番最初の新ワイン。
イベント好きな私は、フランス人の友達を誘って、盛り上がっていそうな(?)カフェに足を運びました。
麦わら帽子のサーバーのお兄さんとアコーディオンの音楽(お祭りの雰囲気を出すため?)に迎えられ、カウンターでビールを飲んでいる若者達を横目に、奥のテーブルへと進みます。
そして、お目当てのものをオーダーすると、ワインの若さを表現する赤やピンクや紫色の賑やかなチケットの付いたボトルが運ばれてきました。
「よくみんな、バナナの味とか、フランボワーズの味とか言うんだよね」
…と言いながら一口飲むと、確かにバナナやフランボワーズの様な味も。
しかし、フルーティ過ぎず、しっかりとした味!
一緒に頼んだシャルキュトゥリ(charcuterie:ハムやソーセージなどの豚肉加工製品)の盛り合わせにもよく合い、例年よりも美味しい感じがしました。
ボジョレーヌーボーが美味しいと、その年のワインはハズレが少ないとか。
今年のワインは美味しいものが期待できそうです。