184 パリの暴動
2週間程前から始まって、フランス全土に広がった今回の暴動。
パリ郊外や地方都市では約3,000台もの自動車が焼かれ、大型スーパーや小学校なども放火されました。
暴動のきっかけは、立ち入り禁止になっていた工事現場に無断で入り込んだ少年達が、警察官に追われて感電死したことだったと言われています。
また、サルコジ内相の「cites(シテ:低所得者の為の団地)の環境改善」という言葉に反発した少年達の行為、低所得者の親をもつ少年達の不満と未来への不安を表した行為という声も出ています。
一方、一般の人々はこれら一連の行為に対して「どうして心のない事件を起こしたのか」、「フランスの恥である」と憤りを隠せない様子。
ドビルパン首相は今回の事件に対し、教育あり方、住居や雇用の改善の為の措置を発表し、テレビでも連日このテーマについて報道されています。
そんな中でも、パリ市内はいつもとあまり変わらない穏やかな日々。
ご心配のメール送ってくださった皆さま、本当にありがとうございました。
また、これからパリにお出かけになる皆さま、あまり心配はないものと思います。
ただし、夜暗くなってからの外出や、暴動が起った地区へのお出かけは控えてくださいます様に…。